食品安全情報blog過去記事

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原因不明の疾患 ベトナム(第6報):毒素疑い

Undiagnosed illness - Viet Nam (06): (QG) toxin susp. RFI
2012-06-01
http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120601.1153587
Date: Thu 31 May 2012 Source: tuoitrenews.vn [edited]
保健当局はQuang Ngai州中央での謎の皮膚病の原因を同定できていないままこの3日間でBa To地方の2人が死亡し、これまでの死者は23人になった。
5月30日に34才の女性、5月28日に9才の少年が病院で死亡した。保健省の医療長Luong Ngoc Khueは少年の毛髪から国の許容量の100倍のヒ素が検出されたと述べた。
この謎の病気は2011年4月19日に初めて報告され、足の裏や手のひらの皮膚が肥厚し(角化症)、手足が硬くなり火傷のような潰瘍ができる。これまで世界に全く同じ症状は報告されたことが無い。長崎大学の検査によると多くの患者の肝臓酵素が増加しているが感染症の症状はない。
編集者による注
これまでの報告ではこの病気は急な発熱と食欲不振と呼吸器症状の後、palmoplantar keratoderma掌蹠角皮症とよばれる手足の発疹と肝機能不全が伴い、一部の患者は多臓器不全で死亡する。主に子どもや若い人が発症している。
2011年の4月に始まり11月から2012年の2月までは沈静化していたが3-4月に再び増加した。患者数は報道により異なり、2011年は150人、合計179人とされる。死者は先のニュースでは27人とされていたがこのニュースでは23人と言っている。