食品安全情報blog過去記事

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COTの2012年6月26日の会合の議題とペーパー

COT agenda and papers: 26 June 2012
http://cot.food.gov.uk/cotmtgs/cotmeets/cotmeet2012/cotmeet26june2012/cotagenda26june2012
・乳児の食事に関して化学物質と食物アレルギー発症についての包括的声明二次案
・乳児の食事中の高濃度アルミニウムによるリスクの可能性についてのレビュー
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201221.pdf
小さい子どもがアルミニウムのPTWIを超過することについて。クエン酸やリン酸による腸での吸収率への影響も考慮する。
吸収
JECFAは各種アルミニウム化合物を食べた後の吸収率を0.01-0.3%としているが分析感度や種差、方法論的相違などにより異なる化合物について確実な結論は出せなかった。
吸収率はアルミニウム化合物の種類の他に一緒に食べる食品中の成分にも依存する。
吸収されたアルミニウムは胎盤を通過する。主な排出経路は腎臓経由で除去能力を超過して摂取すると蓄積する。子どもの腎機能は成人より劣る可能性がある。
病理学的神経発達毒性からLOAEL 100 mg/kg bw/day、NOAEL 30 mg/kg bw/day。
ヒトでの疫学データは一貫していない。
長期に渡って人体に蓄積する可能性のある汚染物質についてはJECFAはPTWIを使う。NOAEL 30 mg/kg bw/dayに安全係数100を用いてPTWI 2 mg/kg bwを設定した。
ごく小さなこどもについては代謝能力が発達していないため感受性が高く12週未満の子どもにはガイドライン値は適用できない。
アルミニウム暴露源は、食品、食品添加物、食品と接触する物質、飲料水など。
母乳中アルミニウム濃度は英国では3-79 microg/L、平均15 microg/L
乳児用ミルクについては最も高濃度なのは豆乳ベースのミルクで1808-2246 microg/L、離乳食についてはシリアルバー/ライスケーキが多い。
暴露量は全体ではPTWIの数%から数十%
・アルコールとカフェインの相互作用について
http://cot.food.gov.uk/pdfs/tox201222.pdf
アルコールとカフェインの摂取量に相関はあるが因果関係があるかどうかは不明。予想が実際の行動に影響しているという根拠はある。
・高用量ビタミンDによる有害影響
・リスク評価におけるトキシコゲノミクス

豆乳のアルミについては
http://www.health.sa.gov.au/pehs/srer-award/soy-milk-babies-infants.pdf