食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

電子タバコの液体は健康に有害な可能性がある

Liquids from e-cigarettes can be detrimental to health
19.06.2012
http://www.bfr.bund.de/cm/349/liquids-from-e-cigarettes-can-be-detrimental-to-health.pdf
電子タバコを「吸う」時にはある種の成分の溶液であるいわゆる「液」を蒸発させる。この液体が電池を使った方法で加熱され蒸気を吸うことになる。電子タバコの使用者は液体の入ったカートリッジを交換したり再充填したりする。液体の中身についてはあまりよくわかっていない。BfRはその典型的成分の健康影響を評価した。
電子タバコの喫煙者はタバコの煙に含まれる発がん性燃焼副生成物は吸入しない。しかしながら電子タバコが安全だとは見なせない。重要なリスク要因はニコチンで、ニコチンによる血圧上昇や心拍増加、胃酸の増加、アドレナリン放出の増加は慢性疾患と関連する。電子タバコの長期健康影響は将来信頼できる評価ができるようになるかもしれないが今はできない。もう一つのリスク要因は液体の不注意な取り扱いによる子どもや成人の過剰摂取による急性ニコチン中毒である。
さらに燻蒸剤であるプロピレングリコールグリセリン、添加物、各種香料、汚染物質などによるリスクがある。
さらに受動喫煙のリスクも現在の知見からは否定できない。従ってBfRは禁煙エリアでは電子タバコも禁止すべきであるという意見である。
ドイツ語バージョンの要約のみ英語版
http://www.bfr.bund.de/cm/343/liquids-von-e-zigaretten-koennen-die-gesundheit-beeintraechtigen.pdf