食品安全情報blog過去記事

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FDAは一部の過体重または肥満成人治療用にBelviqを承認

FDA approves Belviq to treat some overweight or obese adults
June 27, 2012
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm309993.htm
FDAは長期体重管理のために、カロリーを減らした食事と運動に加えるものとして、Belviq(塩酸ロルカセリン)を認可した。この薬物はBMIが30以上、あるいはBMIが27以上でかつ体重に関連した高血圧や2型糖尿病や高コレステロール血症のどれか1つをもっている成人に使用が認められる。
Belviqは脳のセロトニン2C受容体を活性化し、食べる量が少なくても満腹感を感じさせる。
Belviqの安全性と有効性は約8000人の肥満または過体重患者を含む52-104週に渡る無作為対照試験で評価された。参加者は全て食生活の改善と運動についてのカウンセリングを受け、プラセボに比べてBelviq群は平均3-3.7%体重が少なかった。Belviqの表示では治療開始12週間で5%の体重減がない場合には臨床的に意味がある減量はできそうにないので治療を中止するよう勧める。副作用はセロトニン症候群などがある。妊娠中は使うべきではない。
1997年にフェンフルラミンとデクスフェンフルラミンが心臓弁に傷害を与えることが分かって認可を取り消された。これはセロトニン2B受容体の活性化と関連するとされる。Belviqは認可された使用量、10mgを1日2回、ではセロトニン2B受容体を活性化しない。
この薬物の製造業者には6つの市販後調査が求められている。
エーザイ