食品安全情報blog過去記事

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オメガ3脂肪酸−健康上のメリットを調べる

SMC
Omega-3 fatty acids – health benefits under the stethoscope
July 3rd, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/07/03/omega-3-fatty-acids-health-benefits-under-the-stethoscope/
オメガ3脂肪酸を食べると健康に良いという主張について今週オークランドで科学者が最新研究を集めて根拠にもとづき吟味される。
Massey大学で行われる栄養シンポジウムで議論されるトピックスの1つにオメガ3脂肪酸と心血管系疾患、成人の認知機能、骨の健康への役割がある。シンポジウムが近づいてきたのでSMCはスピーカーに見解を聞いた。
Massey大学食品栄養とヒト健康研究所Welma Stonehouse准教授
長鎖オメガ3脂肪酸は冠動脈心疾患リスクを削減することが示されている
現在の助言は慢性疾患予防のためには男性1日610mg女性430mgのEPA +DHAの摂取、冠動脈心疾患患者は1日1g、高トリグリセリド血症患者は1日2-4gである。
オックスフォード大学根拠に基づいた介入センター上級研究員Alex Richardson博士
長鎖オメガ3脂肪酸は正常な脳の発育に必須であるが現代西洋食生活では不足しがちである。
Massey大学食品栄養とヒト健康研究所講師Cath Conlon博士
シンポジウムでは健康な若い成人でのDHAサプリメントの認知機能への影響を調べた研究を紹介する
南オーストラリア大学Natalie Parletta博士
高齢者の認知機能と気分に与えるオメガ3サプリメントの影響について紹介する
Massey大学食品栄養とヒト健康研究所Marlena Kruger教授
魚油による高齢女性の骨の消失への影響を話す
Wollongong大学Barbara Meyer准教授
オメガ3脂肪酸の至適摂取量は1日約500mgとされるがオーストラリア人の平均摂取量はその半分以下である。