食品安全情報blog過去記事

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抗生物質耐性

Antimicrobial resistance
2012-07-03
http://www.inspection.gc.ca/animals/cvo-international-standards/cvo-statements/antimicrobial-resistance/eng/1340892416015/1340892503050
Canadian Veterinary Journalの2012年7月号に発表されたCFIAの主任獣医役員Brian Evans博士のコメント
60年ほど前に導入されて以来、抗生物質は獣医やヒトの医療の両方に革命をおこした。適切に使えば抗菌剤や抗真菌剤、抗ウイルス剤はヒトや動物の健康にとって重要な役割を果たし続ける。それらは苦痛を減らし、農家が健康な動物を育てるのに役立ち、結果的にヒトにとって安全な肉やミルクや卵を供給する。同時にヒトの医薬品としても重要である。
しかしながら誤用により耐性ができるとヒトと動物にとってリスクとなる。
ヒトと動物の両方にとって、複雑でたくさんの要因がある問題である。今年初めOIEが2012年の優先課題として抗生物質耐性対策をとりあげた。OIEの要請は昨年のWHOの薬物耐性病原体の拡大警告を反映したものである。畜産に成長促進目的で抗生物質が常に添加され、一部の医薬品は獣医師の処方なしに購入できる。畜産に使われる一部の薬物はヒトの健康にとっても重要で、抗生物質耐性病原体がヒトと動物の間で伝搬される可能性がある。CFIAは抗生物質耐性を監視しているが食用動物部門で耐性が増加している。ヘルスカナダは医師や患者同様獣医や農家にも抗生物質の賢明な使用を呼びかけている。