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欧州会計監査院:オーガニック製品の生産、加工、販売、輸入のコントロールシステムについての監査報告書

AUDIT OF THE CONTROL SYSTEM GOVERNING THE PRODUCTION, PROCESSING, DISTRIBUTION AND IMPORTS OF ORGANIC PRODUCTS
EUROPEAN COURT OF AUDITORS
http://eca.europa.eu/portal/pls/portal/docs/1/15220773.PDF
ヨーロッパのオーガニック食品市場は年に約200億ユーロと推定され、食品市場全体の1.5%。EUの法的枠組みは公正な競争と消費者の信頼を保証しながら持続可能な開発の基礎となることを目的とし生産から販売までの全段階をカバーするコントロールシステムが作られてきた。この監査報告書はそのコントロールシステムの有効性と関係者がどのように責任を果たしているのかを調べた。つまり監査の目的は:オーガニック製品のコントロールシステムはオーガニック生産・加工・販売・輸入にとって重要な項目を満たすのに十分であるか?である。
結論としては
たくさんの関係当局が自分たちの監視の役割を十分果たしていない。情報交換は適切ではない。トレーサビリティは十分ではない。監視も十分ではない。他国のオーガニック認証の同等性について十分な情報がない。輸入認可システムに欠点がある。
等の欠点があり、改善を求める。
トレーサビリティのチェックでは40%の製品が生産者を同定できず、化学検査ではオーガニックで使用できないことになっている農薬や抗生物質GMOが検出されている。
販売市場としてはドイツが最も大きい。