食品安全情報blog過去記事

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不活発な「怠け者」のニュージーランド人にスポットライト

SMC
Inactive, ‘lazy’ New Zealanders in spotlight
July 20th, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/07/20/inactive-lazy-new-zealanders-in-spotlight/
国民の運動しないヒトの率を比較した新しい研究でニュージーランド人が122か国中27位にランクされメディアが「怠け者」とレッテルを貼っている。しかし我々は本当にたるんでいるのか?
今週Lancetの特別シリーズで発表された論文では世界の運動率について焦点を絞り、どのような介入をすれば運動するようになって健康上メリットが得られるかを探っている。
そのうちの1つの論文では週に150分の中程度の運動(例えば週に5日30分の早足での歩行)をしないことが世界の主要4非伝染性疾患(冠動脈心疾患、2型糖尿病乳がん及び大腸がん)の約6-10%を引き起こしていて、2008年では世界中でおこった5700万の死亡のうち530万を占めているとしている。
シリーズの最初の論文では世界中のデータを解析して122か国中ニュージーランドは150分の中程度の運動をしていない率が47.7%で27位としている。
運動しないことは確かだが怠け者とイコールではない。

  • Global physical activity levels: surveillance progress, pitfalls, and prospects

The Lancet, Volume 380, Issue 9838, Pages 247 - 257, 21 July 2012
(日本は60.2%でニュージーランドより「運動していない」けれど怠け者とは思わない)

特集
Physical Activity
Published July 18, 2012
http://www.thelancet.com/series/physical-activity