食品安全情報blog過去記事

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全ての動物種用の飼料添加物としてのコートされ顆粒状にしたコバルトの炭酸塩一水和物の安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on safety and efficacy of coated granulated cobaltous carbonate monohydrate as feed additive for all species
EFSA Journal 2012;10(7):2782 [26 pp.].
20 July 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2782.htm
コバルト(III)は腸内細菌によるコバラミンの構成成分としてある種の動物の必須微量元素である
コバルト(II)陽イオンはin vitroとin vivoで遺伝毒性があり、炭酸コバルト(II)は発がん性、変異原性、生殖毒性がある。コバルト(II)の経口曝露による発がん性は不明である。しかしヒトでの経口曝露による有害影響は閾値がある可能性がある。集団の暴露量は健康ベースのガイダンス値の1/4-1/10であり、閾値のある影響については消費者の安全上の懸念はない。
コートされ顆粒状にしたコバルト(II) 炭酸塩水酸化物(2:3) 一水和物は動物の腸内でコバラミンの合成に利用できる。