- 干ばつが米国の作物を壊滅させる
Natureニュース
Drought devastates US crops
25 July 2012
http://www.nature.com/news/drought-devastates-us-crops-1.11065
世界中で食糧価格に影響するだろう
焼けるような暑さと小雨で米国の穀倉地帯であるアイオワやインディアナなどを含むかなりの地域が干ばつになっている。異常気象によりこの国の作物生産、特にトウモロコシと大豆に大きな損害が出ている。米国は世界最大のトウモロコシ輸出国であり、世界有数の大豆の栽培国であるため、世界の食糧供給に影響する。
科学にできることは干ばつなどの異常気象に耐えられる品種の開発など。Pioneer Hi-Bred（通常交配）やMonsanto（GM）は間もなく干ばつ耐性品種を市販できるだろう。
一方Tom Vilsack農務長官は「もし私に雨乞いができるなら、するだろう」と先週レポーターに語った。
- 方法：偽陽性に立ち向かう
Methods: Face up to false positives
Daniel MacArthur
Nature Volume:487, Pages:427–428 Date published:(26 July 2012)
人目を引くアーチファクトがゲノムの知見だとして喧伝されないよう、科学者とジャーナリストが一緒に対応しなければならない
個人の遺伝子変異が長寿に関連するといった話がメディアで大きく取り上げられ、その後その論文が間違っていたため取り下げられたことがあった。ベテラン科学者にとっては結果が驚くべきものであればあるほど真実である可能性は低いが、メディアでは驚くべき結果ほど大きく報道される。ゲノムの時代になって、偽陽性が出やすくなっている。
- 公聴会の通知
NYC
NOTICE OF PUBLIC HEARING
http://www.nyc.gov/html/doh/downloads/pdf/notice/2012/amend-food-establishments.pdf
飲食店で販売される砂糖入り飲料の最大量規制の提案について
カップの最大量を16 fluid ounces( 473mLくらい)にする
（日本だとマクドナルドのLサイズがこのくらいなので影響無いようなレベルの話）
C & ENニュース
Sprinklers Reduce Arsenic In Rice
Web Date: July 13, 2012
http://cen.acs.org/articles/90/web/2012/07/Sprinklers-Reduce-Arsenic-Rice.html
イタリアの研究者らによれば、田んぼを水で満たすのに比べてスプリンクラーでの灌水によりコメのヒ素が約1/50になる。
彼らは37種類のコメを2種類の栽培法で育て、総ヒ素濃度を測定した。水を入れ続けていた方のコメのヒ素は95-235 microg/kgであったが、スプリンクラーで灌水した方は1.3-5.1 microg/kgであった。さらにスプリンクラーでは必要な水は約半分であった。
The Role of Irrigation Techniques in Arsenic Bioaccumulation in Rice (Oryza sativa L.)
Antonino Spanu et al.,
Environ. Sci. Technol., DOI: 10.1021/es300636d
（ヒ素濃度の低いコメが世界市場で普通になったら日本はどうするのかな。それでも「田んぼ」に執着しそうだし）
- 早くから保育園に預けることは悪いことではない
ABC
Study finds early childcare start no bad thing
Thursday, July 26, 2012
http://www.abc.net.au/am/content/2012/s3553832.htm
Early Childcare and Socio-EmotionalDevelopment. An Analysis of the LongitudinalStudy of Australian Children
http://www.scribd.com/doc/101090197/Harrison-AIFS-2012
オーストラリアの子どもたちにおける早期託児と社会情動発達に関する研究の紹介
2-3才になったら質の高いスタッフのいる施設に行くメリットは大きいが赤ちゃんについては議論があった。結局特に問題ないと。
