食品安全情報blog過去記事

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2011年全国残留物質計画の結果発表

農業食料海洋省(Department of Agriculture, Food and the Marine)アイルランド
2011 National Residue Plan Results released by The Department of Agriculture, Food and the Marine
08 August 2012
http://www.agriculture.gov.ie/press/pressreleases/2012/august/title,66170,en.html
全国残留物質コントロール計画(NCRP)はFSAIと協力して行っている動物由来食品についての検査である。
2011年は合計2万検体以上を検査し、アイルランドの食品からは残留物質は一般的に検出されないという傾向が続いている。20501検体のうち40検体ほど(0.2%)で違反が検出された。検出されたものは主に認可された医薬品の残留物質で、いずれも食品安全上のリスクとはならないというFSAIの評価を経てリコールなどは行われていない。ただし1999年以降初めて1検体からクレンブテロールが検出された。このため農場に調査に入り、そこでウシ2頭からクレンブテロールが検出され製品が少量押収された。調査の間農場は閉鎖され、追加の検査ではクレンブテロールは検出されていない。これは孤発事例であると思われるが当局は監視を強化した。
報告書本文
National Residue Plan Report 2011
http://www.agriculture.gov.ie/media/migration/animalhealthwelfare/veterinary/veterinarymedicines/2011NRPReportpdf080812.pdf
違反事例はウシの抗生物質やチオウラシル、ニトロフラゾン、トリクラベンダゾール、イベルメクチン、クレンブテロール、卵のモネンシン、蜂蜜の鉛、ミルクのイベルメクチンとニトロキシニル、羊の抗生物質やチオウラシル、ニトロフラゾン、豚の抗生物質、トリのベータアゴニストなど