食品安全情報blog過去記事

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ファクトシート

Iodine in food
September 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/iodinefortification/iodineinfood.cfm
ヨウ素は多くの食品に含まれるがオーストラリアやニュージーランドの食品の多くはヨウ素が少ないためヨウ素欠乏が多い。以下の表に各種食品のヨウ素含量を示す。しかし実際のヨウ素含量は栽培場所や育て方で異なる。
どのくらいのヨウ素が必要か?
ヨウ素の必要量はごくわずかで成人では1日150 microgまで。妊娠中の女性や授乳中の女性は少し多く必要である。

Iodine fortification
September 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/iodinefortification/
2009年10月から、オーガニックと家庭用パンミックスを除きすべてのパンに使う塩はヨウ素添加塩にすることを義務化している。これはオーストラリアとニュージーランドヨウ素欠乏が再び増加しているためである。
安全性
パンへのヨウ素添加塩の使用は全集団に対して安全である。ヨウ素添加義務化で平均1日約54microgのヨウ素摂取量の増加になると推定される。
モニタリング
オーストラリアとニュージーランド保健当局は有効性について監視している。
ニュージーランド1次産業省の報告ではヨウ素強化によりヨウ素摂取量が不適切な子どもの割合が30%から4%に減ったと推定している。

Iodine sensitivities
September 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/iodinefortification/iodinesensitivities.cfm
高濃度のヨウ素に感受性の高い人がいる。このような人は食品中の高濃度ヨウ素にもX線撮影に用いられるヨウ素にも、ヨウ素を含む殺菌剤にも反応する。ヨウ素過敏症の人は通常の食生活で摂る量より遙かに多い高濃度のヨウ素にのみ反応する。
パンへのヨウ素添加では多くのヨウ素過敏症の人には有害影響はない。ヨウ素過敏症の人は海草や昆布やシーフードのような数百microgから数mgの大量のヨウ素を含む食品を食べないように助言する。一方ヨウ素強化で増えるのは1日平均約54microgである。
甲状腺疾患には?
ヨウ素強化で甲状腺疾患をもつ人に有害影響が出ることはない。もし甲状腺疾患があるのなら医師の診察を受けているだろうから、もし何らかの機能変化が見られたら確認され治療されるだろう。
甲状腺機能亢進の人はヨウ素摂取量の増加に感受性が高い可能性があり、医薬品やサプリメントヨウ素の多い食品などを避けるよう助言されているだろう。
自分がヨウ素過敏症だと思うときはどうすべきか?
医師に相談して診断を受けること。食品にはいろいろな成分が含まれるので、あなたがヨウ素過敏症だと思っていても問題をおこしているのは別の成分かもしれない。適切な診断が必要である。