食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • EFSAは議論のあるGM研究の欠陥を発見

ScienceInsider
European Food Safety Authority Finds Controversial GM Study Wanting
by Gretchen Vogel and Martin Enserink on 4 October 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/10/european-food-safety-authority.html?ref=hp
EFSAは最近の遺伝子組換えトウモロコシとよくある除草剤の毒性に関する研究は結論が出せないという。EFSAは初期報告を発表して筆頭著者Gilles-Eric Séraliniに10月12日までにさらなる情報を提供するように呼びかけている。Séraliniが求めに応じるかどうかは不明である。彼は先月報道関係者にEFSAによるこの研究のどんなレビューも受け入れないと語っている。ドイツではBfRが同様にこの研究に欠陥があるとしている。フランスではANSESが10月20日に意見を発表するとしている。

  • GMトウモロコシ論文についてのEFSAの報告

Sense about science
European Food Safety Authority report on GM maize paper
4 October 2012
http://www.senseaboutscience.org/news.php/272/european-food-safety-authority-report-on-gm-maize-paper
EFSAはGMトウモロコシとがんを関連づけた論文の知見は不適切で何の結論も出せないとした。

  • GM作物が危険な農薬の使用を増やした」

Sense about science
For the record
"GM crops have increased the use of danger pesticides”
4 October 2012
http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/103/quotgm-crops-have-increased-the-use-of-danger-pesticidesquot
2012年10月3日のDaily Mailの記事が、GM作物が「スーパー雑草と毒素耐性昆虫を増やした」と報道した。その結果「危険な農薬の使用増えた」という。ここに植物学者Jonathan Jones博士が説明する。
Sainsbury Laboratory上級科学者Jonathan Jones
「農薬」という雑多な内容を含む単語を用いて、この記事では除草剤と殺虫剤を区別していない。遺伝子組換えBt綿やトウモロコシは「殺虫剤」の使用量を劇的に減らした。一方グリホサートの使用量は増えてはいるがそれは驚くべきことではない。イマゼタピルのようなより環境負荷の高い残留性の高い除草剤の使用がグリホサートに変えられて劇的に減った。
作物を育てるには雑草のコントロールが必要である。ラウンドアップは土壌中で速やかに分解しほ乳類への毒性が少ないすばらしい除草剤である。グリホサート耐性のGM作物が開発された。たくさん使うと耐性雑草が生じる。解決法は注意深い使用である。これはヒトの疾患治療用の抗生物質の使用に注意が必要なのと同様である。

Natureニュース
Is fracking behind contamination in Wyoming groundwater?
04 October 2012
http://www.nature.com/news/is-fracking-behind-contamination-in-wyoming-groundwater-1.11543
米国EPAがピアレビューのための報告書を作成しているが、水圧破砕が原因かどうかについては疑問が残る
ラッキングが地下水汚染の原因になるとする主張はまだ程度などが明確にされておらず、議論が続いている。