食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 食品に関する公衆衛生研究とジャーナリズムのお粗末な状態

Reason.com
The Sorry State of Food-Related Public-Health Research and Journalism
November 3, 2012
Baylen Linnekin
http://reason.com/archives/2012/11/03/the-sorry-state-of-food-related-public-h
間違った研究。間違った研究についての間違った報道。食品に関する公衆衛生研究とその報道はどうなっている?
食に関する報道には二種類ある。間違った研究と、間違った研究を間違って報道したものである。
前者の例はここには書ききれないほど多い。昨年私がブログに書いた何を食べればいいのかについての研究は単なる幻想である。最近はカンザスの研究者らが食品にロゴがついていることが子どもの肥満に寄与していると主張する研究について書いた。
後者の例もよく見られる。
一つの例はMonster Energy drinkの危険性を報道するもので、240mgのカフェインを含むこのドリンクを殺人ドリンク?としてすべてのエネルギードリンクの販売禁止を求めている。もう一つは特定学年の子どもの肥満/過体重率が2005年と2010年で38.44から3.8%に減った?ことを大いなる改善と述べている記事。

  • 福島のリスクコミュニケーションについてDavid Willettsが述べる

Sense about science
David Willetts on Fukushima risk miscommunication
5 November 2012
http://www.senseaboutscience.org/news.php/281/david-willetts-on-fukushima-risk-miscommunication
科学大臣がEUエネルギーコミッショナーの福島への反応についての公開文書を賞賛する
2012年10月のスピーチで、科学大臣David WillettsがEUのエネルギーコミッショナーGunther Oettingerの福島事故後の反応を批判した。WillettsはSense about scienceの科学者が彼にこの問題についての公開文書を送ったことを賞賛した。
EUエネルギーコミッショナーGunther Oettingerによる福島事故への反応は、実証的リスク評価を放棄した場合にどういう悪いことがおこるかについての事例である。彼は「アポカリプスといわれているが、これがまさに適切であると思う。実際すべてが制御不能である。今後数時間から数日で最悪の事態になる可能性が排除できない」といった。Jim Al-KhaliliやSimon Singh、David Spiegelhalterなどの何人かの尊敬されている英国の科学者はこの乱暴な声明について、科学大臣である私に公開文書で正しく苦言を呈した。彼らはEUに対して意志決定が科学に基づかない場合に疑問を提示する。偉大なる実験物理学者Patrick Blackettの言葉を引用すると、戦略の基盤は情動の嵐にではなく数字を探すべきである。福島事故以後、EUの主任科学助言者にスコットランドの主任科学助言者Anne Gloverが選ばれたことを歓迎する。彼女は適任であろう。私は彼女が理性的リスク評価に寄与できることを信じる」
Gunther Oettingerはリスクコミュニケーションの根拠についての質問には回答せず発表を修正することも拒否している。