食品安全情報blog過去記事

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「子どもを平手打ちするとがんの危険性」

Sense about science
For the record
"Cancer danger of smacking children"
13 November 2012
http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/106/quotcancer-danger-of-smacking-childrenquot
2012年11月13日のDaily Mail、Express、Sun、Telegraphの記事がこどもを叩くことと大きくなってからのがんや心疾患、喘息のリスク増加とを関連づけた。これらの記事はPlymouth大学心理学教授Michael Hylandによる研究に基づくもので、彼は体罰問題について「新しい視点」を提供する研究だと賞賛している。研究はJournal of Behavioural Medicineに発表される。
SMCの好意によりここにAndrea Danese博士とDavid Spiegelhalter教授による説明を記す。
King's College London の精神医学研究所子どもと青少年の精神医学臨床講師Andrea Danese博士
根拠は主に子ども時代の虐待についての回顧に基づく。つまり、子どもの時に虐待について評価してその後大人になってからの健康を調べたわけではなく、成人に対して子どもの頃に虐待があったかどうかを聞いている。病気の人は子どものころに幸福ではなかった都報告する可能性が高いかもしれず、従ってこの主張にはバイアスがあるか誇張されている可能性がある。もう一つの問題は交絡で、子どもの虐待とその後の病気は実際には貧困や社会的孤立やその他の関連要因の結果である可能性がある。
Cambridge大学公衆のリスクの理解についてのWinton ProfessorであるDavid Spiegelhalter教授
これらの結果の過剰解釈には注意が必要である。例えば対照群は患者を治療している病院の管理者や看護師であり、患者とは多くの点で異なる。対照群は子どもの時に虐待された率が低いから、虐待されないと病気になりにくいというより医療関係者になる可能性が高いということかもしれないよ?