食品安全情報blog過去記事

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食品規制に関する議会と政府のフォーラム コミュニケ

Legislative and Governance Forum on Food Regulation
Communique
7 December 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/mediacentre/mediareleases/mediareleases2012/7december2012communi5749.cfm
オーストラリアとニュージーランドの食品規制関係閣僚が会合して一連の議題について検討した。
・栄養、健康及び関連強調表示基準
2013年初めに実施することで概ね合意した
・包装表面への表示
2013年6月半ばまでにシステムを開発する
・カフェイン
食品へのカフェイン添加についての政策ガイドラインレビューの進行状況を報告。来年3月にパブリックコメント開始予定。
・産地表示
包装されていない肉製品の産地表示についてのオーストラリア基準に合意
THC含量の少ない麻
基準案についてのレビューを求めた。また警察救急に関する常任評議会に助言を求めることにした。

  • 食品としての麻

ファクトシート
Hemp as a food
December 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/hempasafood.cfm
麻または工業用麻はアサ属の植物Cannabis sativaである。歴史的には麻は繊維や油の原料として使われてきた。麻抽出物はいろいろな病気の薬としても使われてきた。
麻はマリファナと呼ばれるCannabis sativaの他の品種とは異なる。麻にはマリファナの向精神作用成分であるTHC(デルタ9-テトラヒドロカンナビノール)は全く含まれないか、量が少ない。麻はオーストラリアやニュージーランド(厳しい許可制のもと)を含む世界中で栽培されていてオーストラリアでは主に衣料や建材として使われている。
麻の実にはタンパク質やビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸を含む多価不飽和脂肪酸が含まれる。麻の実はこれらの栄養素の摂取源になりうる。
オーストラリアとニュージーランドでは麻は食品として使用されているか?
現時点ではオーストラリアニュージーランド食品基準で禁止しているため、食品に使うことはできない。しかし麻油は2002年からニュージーランド食品規制で使用が認められている。
麻についてのこれまでの検討
2002年の申請は保険大臣が却下した。麻が食品として入手可能になると、違法大麻の許容と安全性についての間違ったメッセージを消費者に送るり薬物の管理上の問題となることを心配した。そのためすべてのアサ属の植物は禁止されたままになっている。
現在検討されていること
FSANZは麻の販売に関する新しい申請を検討中である。FSANZは申請を認め、食品規制フォーラムに通知した。フォーラムはFSANZにその決定についてのレビューを依頼した。
他の国では麻は使われているのか?
ヨーロッパ、カナダ、米国を含む他の国では生または焼いた種子丸ごとのままや、健康バーやサラダ油、大豆でない豆腐、丹生を使わないチーズ、焼き菓子の添加物、などに使われている。

(一方アメリワシントン州ではマリファナが合法化されたというニュースが
Marijuana goes legal in Washington state amid mixed messages
Dec 7, 2012
http://www.reuters.com/article/2012/12/07/us-usa-marijuana-washington-idUSBRE8B506L20121207
成人1オンス(28.5 grams)以下を個人使用目的で所有することが犯罪ではなくなった。栽培や販売や他人に分け与えることはまだ犯罪。)