食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース等

  • Daily Expressよりまし

Sense about science
Better than the Daily Express
10 December 2012
http://www.senseaboutscience.org/news.php/288/better-than-the-daily-express
10月7日のDaily Expressの記事が不正確で誤解を招くものだった。Expressはこの危険ながんについての助言を修正することを拒否したため我々が修正バージョンを作った。
http://www.senseaboutscience.org/data/files/News/Better_than_the_Daily_Express.pdf
ほぼ全文訂正

  • ロブスターの年輪

ScienceNOW
Tree Rings for Lobsters
by Laura Poppick on 10 December 2012
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/12/tree-rings-for-lobsters.html?ref=hp
カナダの海洋生物学者Raouf Kiladaらが、眼柄のスライスの顕微鏡観察で、甲殻類の年齢を知る方法を見つけた。Canadian Journal of Fisheries and Aquatic Sciencesに発表。

  • 中国はゴールデンライスの騒動で役人を解任

Natureニュース
China sacks officials over Golden Rice controversy
Jane Qiu、 10 December 2012
http://www.nature.com/news/china-sacks-officials-over-golden-rice-controversy-1.11998
中国人家族は米国の資金提供した研究の一環として遺伝子組換え米を子どもたちが食べることについて同意していなかった
中国は子どもたちに遺伝子組換え米を食べさせる試験について法律と倫理規制に違反したとして3人の官僚を解任した。
この試験の正当性については環境団体グリーンピースが8月に疑問を提示した。中国CDCの3ヶ月間の調査により12月6日にCDCのスタッフ2人と浙江医学アカデミーの科学技術部門長を解任した。問題の遺伝子組換え米は、途上国のビタミンA欠乏対策としてβカロテンを作るようにしたものである。試験は食べたときのβカロテンのビタミンAへの変換効率を調べるものであった。8月1日にAmerican Journal of Clinical Nutritionにオンライン発表された論文によると6-8才の各群2ダースほどの子どもたちがゴールデンライス、ほうれんそう、およびβカロテンカプセルを平日のランチに3週間食べた。しかし中国のテレビ局CCTVのニュースによれば子どもたちやその保護者、先生は誰もゴールデンライスが関与していることは知らなかった。同意文書には米にはβカロテンが含まれるとあったが、それが遺伝子組換えである、あるいはゴールデンライスであるということは記されていなかった。CCTVによるとゴールデンライスという単語を避けたのはそれが“too sensitive”だからである。さらにこの試験の倫理審査を行っていないこと、中国当局に通知せずに米国から中国にゴールデンライスを持ち込んだことなどが明らかにされた。彼らはプロジェクトを早く進めたかったとしている。
この事件は子どもたちの家族を怒らせ、一部は8万元の補償金の受け取りを拒否して子どもたちの健康に悪影響がないという保証を要求している。
試験の詳細についてはまだ明確ではない。例えばCDCの調査では論文にあるように平日のランチに3週間ではなく、子どもたちはたった一度しかゴールデンライスを食べていない。

  • グリーンコーヒー豆抽出物:それは本当に減量に役立つのか?

The Globe and Mail
Green coffee bean extract: Does it really help you lose weight?
CARLY WEEKS
Published Sunday Dec. 09 2012
http://www.theglobeandmail.com/life/health-and-fitness/health/green-coffee-bean-extract-does-it-really-help-you-lose-weight/article6116816/
食事制限や運動しなくても体重が減る革新的痩身用製品と宣伝されているグリーンコーヒー豆抽出物について。今やナチュラルフードストアやオンラインで跳ぶように売れている。人気爆発のきっかけはDr. Ozショーで、実験の結果女性のボランティアが2週間で2ポンド痩せたと放送した。グリーンコーヒー豆はロースとしていないコーヒー豆でクロロゲン酸を含むので痩せると宣伝されている。ネットの宣伝で根拠とされる論文はインドでの8人の男性と8人の女性のもので専門家は結果の妥当性を疑っている。研究結果はどうあれ、宣伝文句の「食事制限や運動しなくても体重が減る」というのは物理法則を破っている。