食品安全情報blog過去記事

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その他

  • GM米研究に役割を果たした中国人研究者が処罰

ScienceInsider
Chinese Researchers Punished for Role in GM Rice Study
by Mara Hvistendahl and Martin Enserink on 12 December 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/12/chinese-researchers-punished-for.html?ref=hp
中国CDCによる、4年前に終了していて発表されたのが8月のゴールデンライス研究の公的調査で、倫理基準違反として3人の中国にいる著者がポストを解任された。またボストンのTufts大学の中国人研究者Tang Guangwenも適切な承認なしに中国に米を輸入したとして批判している。Tufts大学は独自に調査中で中国の報告にはコメントをしない。

Gluten sensitivity: real or not?
BMJ2012;345:e8450
http://www.bmj.com/content/345/bmj.e8450
セリアック病ではないグルテン過敏症は存在するのか否か?

  • 歯の妖精と医療ミス

The tooth fairy and malpractice
BMJ2012;345:e3027
Christmas 2012: Research(クリスマスだから)
http://www.bmj.com/content/345/bmj.e3027
歯の妖精が優しいというのは間違っているかもしれないので注意する。
枕の下においた歯を歯の妖精が耳に入れたという寝起きの子どもの訴えを、両親も医者も真剣に受け入れなかったために耳道の歯を見逃していた事例。他にも歯の妖精が歯を気道に入れたりした例がある

  • 肥満を物理ではなく生理として扱う

Natureコラム
Treat obesity as physiology, not physics
12 December 2012
http://www.nature.com/news/treat-obesity-as-physiology-not-physics-1.12014
サイエンスライターのGary Taubesはエネルギー収支仮説は不変ではないと主張する。何故太るのかについてのホルモン理論を調べてみる時だ。
固定観念にとらわれることは科学の進歩にとっては危険である。第二次世界大戦前まで、ヨーロッパの研究者たちは肥満がホルモンまたは調節機能の病気だと信じていた。ドイツのGustav von Bergmannが1900年代初期にこの仮説を提示した。しかし戦争によって科学の主流言語がドイツ語から英語になりドイツ語の文献はあまり引用されなくなった。そしてLouis Newburghの肥満の人は食べ過ぎるという主張が主流になった。しかしこの説が主流になるにつれて米国やその他の地域で肥満が増加したということはこの仮説が間違いだということを示す。私はSan DiegoにNPOであるNutrition Science Initiative (NuSI)を設立しこの論争の解をだそうとしている。
(謎な記事だけどこういう主張がそれなりに好まれるというのが既に病的なんだろう。どう見てもアメリカ人食べ過ぎで、食べる量が減ったのに肥満が増えたわけではないのに?)