食品安全情報blog過去記事

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カラメル色素:消費者暴露量は先に推定されたものより低い

Caramel colours: consumer exposure lower than previously estimated
19 December 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/121219.htm
EFSAは各種食品や飲料に使用されているカラメル色素(E 150a, E 150c, E 150d)の消費者への暴露量推定を改訂した。食品や飲料への使用量と摂取量についての新しいデータを用いて、2011年に発表した意見より相当少ないと結論した。改訂された暴露量推定では、ほとんどの場合でEFSAが2011年に設定したADIを下回っている。しかしながら摂取量が極めて多い幼児と成人ではE 150cのADIを超過する可能性がある。E 150cの主な暴露源は、幼児はベーカリー製品、成人はアルコール飲料である。

  • カラメル色素(E 150a, c, d)の詳細暴露評価

Refined exposure assessment for caramel colours (E 150a, c, d)
EFSA Journal 2012;10(12):3030 [39 pp.].
19 December 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3030.htm
2011年にEFSAは食品添加物としてのカラメル色素(E 150a, E 150b, E 150c, E 150d)の再評価についての科学的意見を発表した。そのなかでE 150a, c, dの食事からの推定暴露量がADIを超過する可能性があると結論した。その後企業からEFSAに新しいデータが提供され、詳細暴露評価を行ったところ、先の評価より相当少ないと考えられると結論した。
しかしながら摂取量が極めて多い幼児と成人ではE 150cのADI 100 mg/kg/dayを超過する可能性がある。4つのカラメル色素の合計暴露量はグループADI 300 mg/kg/dayを超えない。
先の意見
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20110309#p6