食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

コンシューマーラボ
Product Review: Green Tea Supplements and Drinks Review
Initial Posting: 12/21/12
https://www.consumerlab.com/reviews/Green_Tea_Review_Supplements_and_Bottled/Green_Tea/
緑茶の活性成分とされるEGCGやその他のカテキン類の含量がサプリメントの1日量で22mgから300mg、お茶1カップ4mgから47mgとばらばらであった。さらにカフェイン量についてもばらばらで表示すらないものがあった。
(日本のお茶も価値不明なカテキン量を宣伝していながらカフェインについては全く触れないという製品あるよね)

  • 喫煙はあなたの遺伝子も窒息させる

ScienceNOW
Smoking Smothers Your Genes
by Karl Gruber on 21 December 2012
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/12/smoking-smothers-your-genes.html?ref=hp
新しい研究で、喫煙が発がんリスクを増やすことが知られている遺伝子を化学的に修飾して活性に影響するという強い根拠が見いだされた。
Human Molecular Geneticsに発表されたEPIC参加者のエピジェネティクス研究。

  • 組換え魚が米国の規制機関のお墨付きを得た

Natureニュース
Transgenic fish wins US regulatory backing
22 December 2012
http://www.nature.com/news/transgenic-fish-wins-us-regulatory-backing-1.12130
早く成長するサーモンが、胡散臭い遅れを経て、認可に近づいた
初めてのヒト食用遺伝子組換え動物である成長が早いサーモンが、FDAが本日オンライン発表した文書により、食卓に一歩近づいた。
FDAの環境評価案で、この魚に予見できる自然へのリスクはないと結論した。60日間のパブリックコメントを経て、FDAは最終評価と認可を発表し、AquaBounty社は魚の販売を開始できるようになるだろう。
しかしこの評価書案は日付が5月4日で、FDAが数ヶ月間発表しなかったことを意味する。賛成反対両方からこのことで政治による干渉が推測されている。選挙があったからだと言われるがFDAのスポークスマンは政治による干渉についてはコメントをせず、パブリックコメント終了後にさらなる研究を求める可能性があると言った。
1995年から認可申請をしているAquaBounty社の社長は遅延について驚きはしない。むしろ今日の発表を知らされたとき最初は信じられなかった。FDAの認可を得るために、17年と6億ドルもかけて、物事が突然正常化すると考えるほどおろかではない、と慎重姿勢を維持している。

Nature blog
Panel rejects experimental chronic fatigue syndrome drug
21 Dec 2012
http://blogs.nature.com/news/2012/12/panel-rejects-experimental-chronic-fatigue-syndrome-drug.html
患者からの熱狂的支持を受けていて何十年も臨床開発中の慢性疲労症候群治療薬Ampligen (rintatolimod)が、米国の助言委員会で9-4で却下された
Ampligenは二本鎖RNA(ポリI:ポリC)で、免疫系を刺激するとされる。Hemispherx Biopharmaから提出された臨床試験のデータは、ほぼ全ての点で欠陥があるとされた。
(この薬は1960年代に作られたもので、小規模試験で望みありそうにみえながら結局失敗している。慢性疲労症候群患者がこれで完治したと主張したり、HIVやインフルエンザやエボラに効くと宣伝されたりして今まで来ている。丸山ワクチンに似ている。患者団体が熱狂的に効くと支持すればするほど疾患の方が疑わしくなるのだが。)