食品安全情報blog過去記事

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汚染バーガーを解明する

Making horse sense of contaminated burgers
(horse senseは常識)
17 January 2013
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/making_horse_sense_of_contaminated
たくさんの英国の大通りの小売業者が販売していた「100%ビーフバーガー」から痕跡程度の馬肉や豚肉が検出され1例では29%の馬肉がみつかったことに、みなさんは驚いたに違いない。FSAは小売業者や食品業界と協力してどうしてこうなったかを調べている。
科学者にとって驚きではないことの一つは馬やブタの存在を検出するのに使われた洗練された技術である。PCRなどのDNAをもとにした食品の真偽検査は英国では確立されていて多くの公的機関や民間検査室でそのような検査が認証されている。FSAはこの複雑な分析分野のたくさんのプロジェクトに資金を提供してきた。詳細はウェブサイトに掲載している。そのうちのひとつQ01083が肉製品の中からアヒル、キジ、シカ、ウマ、ロバ、イノシシを同定する技術の開発である。
2003年にFSAはサラミやサラミタイプの商品のウマやロバの存在の調査を行った。合計158種類の検体のうち1検体のみが微量の馬肉を含んでいた。この場合製造業者はフランスで、原因は交差汚染であると考えられた。これは最近のアイルランドの研究とは違って定量は行われていないことに注意が必要である。