食品安全情報blog過去記事

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歴史的国連報告でホルモン撹乱物質へのヒト暴露の影響を検討

Effects of human exposure to hormone-disrupting chemicals examined in landmark UN report
19 February 2013
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2013/hormone_disrupting_20130219/en/index.html
国連環境計画(UNEP)とWHOの新しい報告書「内分泌撹乱化学物質の最先端科学State of the Science of Endocrine Disrupting Chemicals」によると、ホルモン系への撹乱影響について調べられていない多くの合成化学物質に意味のある健康影響がある可能性がある。
この共同研究では内分泌撹乱化学物質(EDCs)と特定の疾患との関連を理解するためのさらなる研究が必要だとしている。
助言として
・検査:既知のEDCsは氷山の一角でしかない
・研究:ヒトや野生動物への影響を同定するにはさらなる研究が必要
・報告:多くのEDCs源が情報や報告不十分で知られていない
・協力:科学者や国のデータ共有
懸念の根拠として、1970年代以降の米国の小児がんの増加、ヨーロッパの精巣がんや乳がんの増加、先進国での肥満の増加などをあげている。
(微妙。天然物への言及がないようだし、肥満の原因に化学物質があるという説はそんなに重要かなぁ)