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機械的に分離した肉:EFSAは公衆衛生上のリスクと検出法について助言

Mechanically separated meat: EFSA advises on public health risks and detection methods
27 March 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/130327a.htm
トリやブタの機械的に分離した肉の微生物学的および化学的ハザードは、機械的でなく分離された肉(生鮮肉、挽肉あるいは肉調整品)と同等である。しかしながら高圧製造工程を使った場合には微生物の増殖リスクが増える。
さらにEFSAのBIOHAZパネルは機械的に分離した肉の同定に役立つモデルを提示した。
機械的に分離した肉」は、動物から主な肉を切り出した後に屠体に残った肉に由来する。これらの肉は機械的に回収して他の食品に使われる。主に「高圧」「低圧」の2種類の回収方法がある。高圧工程では筋繊維の分解が大きく栄養分が放出されるため細菌の増殖にとって好ましい。化学物質によるハザードについてはCONTAMパネルは特別な懸念はないと結論した。
Scientific Opinion on the public health risks related to mechanically separated meat (MSM) derived from poultry and swine
EFSA Journal 2013;11(3):3137 [78 pp.].
27 March 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3137.htm
EUでは現在ブタとトリの機械的に分離した肉の製造は認められているが、ウシ、ヒツジ、ヤギでは認められていない。機械的に分離した肉はその旨表示が必要で、製品の肉含量にいれてはならない。