食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 自閉症のリスクは「あまりに早くたくさんのワクチンを接種」することでは増加しない

The risk of autism is not increased by 'too many vaccines too soon'
29-Mar-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-03/ehs-tro032613.php
The Journal of Pediatricsに発表された論文

Estrogen Plus Progestin and Breast Cancer Incidence and Mortality in the Women’s Health Initiative Observational Study
Rowan T. Chlebowski et. al.,
J Natl Cancer Inst (2013) doi: 10.1093/jnci/djt043 First published online: March 29, 2013
http://jnci.oxfordjournals.org/content/early/2013/03/21/jnci.djt043.abstract
エストロゲンプラスプロゲスチンで乳がんの頻度(0.60% vs 0.42%, annualized rate, respectively; HR = 1.55, 95% CI = 1.41 to 1.70, P < .001).および死亡率(HR = 1.32, 95% CI = 0.90 to 1.93, P = .15),があがる
エディトリアル
エストロゲンプラスプロゲスチンホルモン療法の乳がん死亡率への影響はまだ解決されていない
The Effect of Estrogen Plus Progestin Hormone Therapy on Breast Cancer Mortality: Still Unresolved
Catherine Schairer and Louise A. Brinton
http://jnci.oxfordjournals.org/content/early/2013/03/21/jnci.djt058.extract

  • ヒト栄養研究で炎症を評価するのに使われるバイオマーカーについての検討

A Consideration of Biomarkers to be Used for Evaluation of Inflammation in Human Nutritional Studies
P.C. Calder et. al.,
British Journal of Nutrition / Volume 109 / Supplement S1 / January 2013, pp S1-S34
http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=8823407&fulltextType=RA&fileId=S0007114512005119
ILSIヨーロッパによる報告
意味のある方法で炎症を監視するには、使われるマーカーが妥当でなければならない:それは研究対象となっている炎症過程を反映し将来の健康状態を予想できるものでなければならない。ILSIヨーロッパは2009年に栄養と免疫専門調査会が、一般人のヒト栄養研究において栄養を評価するのに使えるしっかりした、予想できるマーカーまたはマーカーのパターンやクラスターを同定するために専門家委員会を組織した。炎症は正常なプロセスで関与する細胞やメディエーターはたくさんある。これらのマーカーは引き金となる事象や場所にかかわらず炎症反応関与あるいは炎症の結果として産生され、全ての炎症に共通する。現在どのマーカーが軽い炎症を反映するかあるいは急性と慢性を区別できる、各種炎症反応を区別できるかについてのコンセンサスはない。ある時期のある炎症マーカーの濃度に影響する要因は、年齢、食事、肥満度などを含めて多数ある。基底状態での血中炎症マーカーの測定は投与後の変動データに比べると情報量が少ないだろう。多数の炎症性刺激が記述されているが多くは標準化されていない。炎症のしっかりしたバイオマーカーとしてはパターンやクラスターの方がより重要であろう。従って、きっちり定義された刺激後の速度論的解析に基づく多数の炎症性マーカーの組み合わせと統合的解釈が最も良い炎症のバイオマーカーであろう。
アンチエイジング業界ではかなりいい加減なこと言ってるので)