食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlertより

  • チキンのロキサルソン、無機ヒ素、その他ヒ素種 米国マーケットバスケット検体

Roxarsone, Inorganic Arsenic, and Other Arsenic Species in Chicken: A U.S.-Based Market Basket Sample
http://ehp.niehs.nih.gov/1206245/
(調べた、検出された、まではいいのだけれどヒ素のスロープファクター25.7 (mg kgBW-1 day-1)-1(EPAの案、まだ公式採択されていない。今は1.5だからその17倍)から1日に0.115 microgのヒ素を余分に摂ると10万人当たり3.7人が追加で膀胱/肺がんになる、アメリカ人の75%は鶏肉を食べるから年に124人が追加でがんになると計算。そんなこと言ったらコメどうするの、という話。いつものEHP)

  • 若者にとって、サブウェイの食品がマクドナルドよりそれほど健康的ではないかもしれない

For adolescents, Subway food may not be much healthier than McDonald's, UCLA study finds
7-May-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-05/uoc--fas050713.php
サブウェイは自社製品を健康的だと宣伝しているが、Journal of Adolescent Healthに発表された論文によると、サブウェイで購入してもマクドナルドでも若者が食べるカロリーにあまり違いはない。

  • シナモンとシナモンベースの製品のクマリンについての研究

Study on coumarin in cinnamon and cinnamon-based products
8-May-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-05/acs-soc050813.php
Journal of Agricultural and Food Chemistryに発表された論文によると米国の多くのシナモンやシナモンフレーバーの食品や飲料にクマリン濃度が高いものがある。セイロンシナモンはクマリン含量が少ないが高価なのでクマリンの多いカシアシナモンが使用されている。

Elevated cadmium levels linked to disease
9-May-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-05/jhm-ecl050913.php
特に男性
喫煙や職業・環境暴露で尿中カドミウム濃度が高い人々は低い人より3.5倍肝疾患で死亡する可能性が高い。Journal of Gastrointestinal Surgeryにオンライン発表。

  • 早期にミルクを使うことが一部の母親がより長く母乳を与えることに役立つ

Early formula use helps some mothers breastfeed longer
13-May-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-05/uoc--efu050813.php
最近の公衆衛生の努力は出産直後に赤ちゃんに与えるミルクの量を減らすことに重点を置いているが、この種のものでは初の無作為試験で、最初の数日に体重減少が著しい赤ちゃんにはミルクを少量与えることが、母親が母乳を与える期間を長くすることが示された。Pediatricsにオンライン発表。新しく母親になった女性が、母乳が足りないのではという不安を和らげるための補充。
(完母にこだわって母親を不安にさせることよりこういう現実的な対応をすればいいのに)

  • コメのヒ素を減らすのに土壌に答えがあるかもしれない

ScienceDaily
Soil May Harbor Answer to Reducing Arsenic in Rice
May 1, 2013
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/05/130501154411.htm
Delaware大学植物土壌科学部のHarsh Baisと Janine Sherrierが天然に土壌にいる細菌UD1023がコメの根で鉄のバリアを作ってヒ素の取り込みを減らすことを報告した。
コメに含まれるヒ素のリスクは最近全国メディアで話題になり、コメを主食としている地域の人々の健康に悪影響を与えている可能性がある。
(有効という話ではないのだが、世界ではコメのヒ素について関心が高いという例として)