食品安全情報blog過去記事

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企業が出資した疑似科学?我々は違う!

Industry funded pseudoscientists? Not us!
Posted by Andrew Wadge on 27 June 2013
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/industry_funded_pseudoscientists_not_us
サイエンスコミュニケーターが「企業からお金をもらった疑似科学者」になるのはどんなときだろう?驚くべきことに、それはお金の出所よりもメディアがどう思うかによる。
例えばJohn Innes Centreの科学者は民間からの資金提供は5%であるがそれを「企業のお金をもらっている」と説明するのは正しいだろうか?
この問題についてScience Media CentreのFiona Foxがblogで興味深い検討をしている。Fionaはそのような場合の最も正確な説明は「所属機関が民間からもごく一部資金を提供されている、公的資金で雇われている科学者」だろうとしている。残念ながらそのように報道されることはないだろう。しかしなぜ事実が正しく報道されないのか?
残念ながら科学の妥当性は出資割合によらないが、メディアのコメンテーターはFSAの全ての科学的意見に合意するはずだ。我々は100%公的資金で運営されているから。
もちろん我々はそうではないことを知っている。全ての科学は公の場で吟味され検討されなければならない。科学への理解を深めるのはそういうことだから。我々の科学が事実に基づき、事実をもとに判断し、研究はピアレビューされる。お金を提供するのが政府だろうと企業だろうとNGOだろうと、科学の質は公の場で吟味される必要がある。
Fiona Foxのblogは以下
following the money misses the point
June 25, 2013
http://www.sciencemediacentre.org/following-the-money-misses-the-point/
環境大臣GMについてのスピーチの後、食品活動家Joanna BlythmanがSMCを「企業からお金をもらった疑似科学者」と非難した
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130621#p14が気に入らなかった模様)
同様の批判はいつも繰り返されているがそのようなレッテル貼りでは見逃すことがある。現実的には企業と全く関係ない科学を探す方が困難である(長い記事)