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牛乳に含まれるタンパク質と自閉症の関連を示唆したピアレビューされていない研究のプレスリリースについての専門家の反応

expert reaction to press release on non-peer reviewed research that suggests a link between protein in cow’s milk and autism
July 5, 2013
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-press-release-on-non-peer-reviewed-research-that-suggests-a-link-between-protein-in-cows-milk-and-autism/
Malav Trivedi博士がA1タンパク質と自閉症統合失調症などの疾患の症状悪化とが関連するという研究のプレスリリースが行われた。
自閉症学会報道官
自閉症の管理のために制限食が有効であるという根拠はない。食事制限は栄養不良につながる可能性があるため専門家の助言のもとで行うべきである。
カージフ大学神経精神病遺伝学&ゲノミクスMRCセンター副所長Mick O’Donovan教授
問題の研究は発表されておらず詳細を評価できない。
オックスフォード大学発達精神学Dorothy Bishop教授
検証可能なデータのない自閉症のような大きな健康問題について強い主張をするようなプレスリリースには特に懐疑的になるべきである。このプレスリリースはTrivedi博士の作った会社、A2ミルクの宣伝である
顧問子ども青少年精神科医Jeremy Turk教授
科学的根拠のない説である
ブリストル大学小児周産期疫学名誉教授Jean Golding教授
これらの知見は科学的ではないセミナーで発表されたものである。我々の先の研究でも関連は見られておらず、真実ではありそうにない。
(「牛乳はモー毒」派にもいろいろある)