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食品添加物としての提案された使用法によるアドバンテームの安全性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety of advantame for the proposed uses as a food additive
EFSA Journal 2013;11(7):3301 [68 pp.].
31 July 2013
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3301.htm
ANSパネルは甘味料としてのアドバンテームの安全性について科学的意見を提供する。アドバンテームは通常の保管条件では安定である。酸性の飲料や熱処理した食品では不安定であることが示唆されている。代謝やアドバンテームのトキシコキネティクス、及びその代謝物ANS9801-酸についてはマウス、ラット、ウサギ、イヌ、ヒトで調べられている。アドバンテームは速やかに吸収されるが吸収率は悪く、主な排泄経路は糞である。アドバンテームに遺伝毒性や発がん性の懸念はない。動物実験で観察された主要影響は、ウサギの出生前発達毒性試験における母親への毒性(胃腸障害)で、NOAELは500 mg/kg体重/日である。アドバンテーム0.5 mg/kg体重/日は正常血糖及び糖尿病患者で単回または反復投与で耐容性良好である。ANSパネルはNOAEL 500 mg/kg体重/日に安全係数100を用いてADI 5 mg/kg体重/日を設定した。高暴露群成人及び子どものアドバンテーム暴露量の保守的推定はADIを下回っている(全ての加工品と飲料に最大量のアドバンテームを使うと仮定して、95パーセンタイルでこども0.05 -0.74 mg/kg体重/日、成人0.03-0.28 mg/kg体重/日)。