食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文等

  • 消費者に販売されている「エイ」ひれには絶滅危惧種が含まれたり誤表示されていたりする

Study finds 'ray' wings sold to consumers include vulnerable species & can be mislabeled
13-Aug-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-08/p-sf080713.php
アイルランドと英国で販売されている「エイひれ」のDNA検査を行った

  • 安全量の砂糖はマウスに有害

Natureニュース
‘Safe’ levels of sugar harmful to mice
Brian Owens 13 August 2013
http://www.nature.com/news/safe-levels-of-sugar-harmful-to-mice-1.13555
多くのアメリカ人と同様の餌は動物の生殖やテリトリー争いを阻害する
砂糖の摂りすぎは悪いがどのくらいだと摂りすぎなのだろう?マウスの実験ではアメリカ人が食べているのと同様の砂糖レベルで有害である。

砂糖は安全量でマウスに有害
Sugar is toxic to mice in 'safe' doses
13-Aug-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-08/uou-sit080713.php
新しい研究は毎日3本の炭酸飲料で寿命や生殖に影響することを示唆する
Nature Communicationsに発表されたユタ大学生物学教授Wayne Pottsらの研究によると、25%(カロリーで、果糖とブドウ糖の混合物)余分に砂糖を含む餌を与えたマウスの雌は普通より死亡率が高く雄は生殖能力が低い
(餌の組成を大幅に変えていること、独自の系統のマウス、集団飼育で競合させるという飼育方法など評価しづらい。大抵の動物にとってヒトと同じような食生活は健康に悪い。むしろマウス用の餌しか食べないとしたらヒトはどうなるんだろう?ヒトでも25%のカロリーを砂糖からとる食生活は普通ではない。)

  • 高齢収縮期高血圧患者の血圧を下げるためのコレカルシフェロール治療:VitDISH無作為対照試験

Cholecalciferol Treatment to Reduce Blood Pressure in Older Patients With Isolated Systolic Hypertension: The VitDISH Randomized Controlled Trial
Miles D. Witham et al.,
August 12, 2013
JAMA Intern Med. 2013;():-.
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleID=1726994
70才以上の仰臥位収縮期圧>140 mm Hg、拡張期圧<90 mm Hgでベースラインの25-ヒドロキシビタミンD濃度が30 ng/mL以下の159人に、3ヶ月毎に1年間合計10万ユニットのコレカルシフェロールあるいはプラセボを経口投与した。結論として効果も有害影響もなかった。

  • 何故早く妊娠することが乳がん予防になるのか

Why early pregnancy conferes breast cancer protection
12-Aug-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-08/hu-wep081213.php
乳腺前駆細胞マーカーであるp27を調べていて、乳腺前駆細胞が多いことと乳がんリスクの高さに関連があること、20代前半で出産した女性では乳腺前駆細胞が少ないことを見いだした。Cell Stem Cellに発表。
(乳腺前駆細胞は妊娠・出産で乳汁分泌細胞に分化するからというのが理由)

Highest winter losses in recent years for honey bees in Scotland
13-Aug-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-08/uos-hwl081313.php
スコットランド養蜂業協会の要請で調査しているStrathclyde大学数理統計学部のAlison Grayと Magnus Petersonによると、昨年の冬のミツバチコロニーの消失は31.3%でその前の年の15.9%の2倍。ヨーロッパ北部では前の年の夏の気候条件が良くなかった上に冬が厳しくさらに寒くて長い春だったことが特に問題。

Toxicologist says NAS panel 'misled the world' when adopting radiation exposure guidelines
13-Aug-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-08/uoma-tsn081313.php
ホルミシス研究者)Edward CalabreseがArchives of Toxicologyの7月26日と8月4日号に、NAS閾値のあるモデルを採用しなかったのは2人の遺伝学者が意図的に根拠を抑制したからだというこれまでの主張についてのさらなる根拠を出した。