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AAPは食品中のヒ素を心配している保護者のために助言を提供

AAP (米国小児科学会)
AAP Offers Advice For Parents Concerned About Arsenic in Food
September 6, 2013
http://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/pages/AAP-Offers-Advice-For-Parents-Concerned-About-Arsenic-in-Food.aspx
FDAのコメ及びコメ製品中のヒ素含量調査に対応して、AAPはそのような暴露による子どもたちの健康を心配している家庭向けにガイダンスを提供する
FDAはライスウォーター、ライススナック、パスタ、すぐ食べられるシリアルなど30の食品カテゴリーの1300以上のコメ及びコメ製品検体を調査した。FDAはコメ及びコメ製品からいろいろな量のヒ素を検出している。食品の種類により、あるいは同じ種類でも製品により、ヒ素濃度は異なる。
AAPは保護者に対し、子どもたちにはオート麦や小麦、大麦などの他の穀物を含む多様な種類の食品を与えるよう助言する。それにより子どもたちのコメ由来のヒ素暴露量を減らすだろう。
保護者は乳児に最初の固形食としてコメをあたえることが良くあるが、他の食品でも構わない。細かく切った肉は鉄源となり、他の穀物で作ったシリアルや野菜ピューレを最初に与えても良い。もっと大きな子どもでも助言は同じである:多様な食生活が、各種栄養素を提供しつつ、どのような食品でも一種類の食品由来の環境毒素への暴露を減らす。
子どもたちや成人がいつどのように食生活を変えるべきかについての詳細助言を提供するためには、FDAの食品や飲料中のヒ素摂取によるリスクを評価する研究を含むさらなる研究が必要である。
2012年初頭にジュースのヒ素について同様の疑問が提示された。子どもたちのバランスのとれた健康的な食生活にジュースは必ずしも必要ではない。これまでもAAPはジュースを含む全ての甘い飲み物の摂取量は制限するよう薦めてきた。
AAPはFDAやその他の連邦機関と協力してヒ素の制限や食品や飲料からの暴露量削減のための議論に参加していく。
子どもの栄養について疑問がある保護者はかかりつけの小児科医に相談することを薦める。
保護者向け情報
−コメのヒ素
Arsenic in Rice
http://www.healthychildren.org/English/news/Pages/Arsenic-in-Rice.aspx?nfstatus=401&nftoken=00000000-0000-0000-0000-000000000000&nfstatusdescription=ERROR%3a+No+local+token
2013年9月にFDAは1300以上のコメとコメ製品のヒ素濃度についての調査結果を発表した。検体は穀物製品やコメを含む多様な製品の30以上の種類の食品を含む。全体として、コメとコメ製品のヒ素濃度は多様であった。
子どもたちや成人が何を食べるべきかについての詳細助言を提供するためには、FDAの食品や飲料中のヒ素摂取によるリスクを評価する研究を含むさらなる研究が必要である。コメ及びコメ製品のヒ素濃度の分析を基に、FDAはコメやコメ製品をどれだけの量食べるべきかについての特別な制限は薦めていない。そうではなく、FDAは以下のことを薦めている:
・乳幼児や妊娠女性を含む全ての消費者は、いろいろな食品を食べるべきである
・多様な食品にはいろいろな穀物を含むべきである
・子どものライスシリアル摂取量を減らしたい保護者は他の穀物でできた多様な子ども用食品を選ぶことができる
2012年初頭にジュースのヒ素について同様の疑問が提示された。子どもたちのバランスのとれた健康的な食生活にジュースは必ずしも必要ではない。これまでもAAPはジュースを含む全ての甘い飲み物の摂取量は制限するよう薦めてきた。
AAPはFDAやその他の連邦機関と協力してヒ素の制限や食品や飲料からの暴露量削減のための議論に参加していく。
子どもの栄養について疑問がある保護者はかかりつけの小児科医に相談することを薦める。
ヒ素:健康影響と暴露
Arsenic: Health Effects and Exposure
http://www.healthychildren.org/English/safety-prevention/all-around/Pages/Arsenic-Health-Effects-and-Exposure.aspx

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