食品安全情報blog過去記事

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その他

  • Bill Gatesの調理革命に支援された植物性「人造卵」がWhole Foodsで販売される

Mail Online
'Artificial egg' made from PLANTS backed by Bill Gates set to revolutionize cooking goes on sale at Whole Foods
11 September 2013
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2416808/Artificial-egg-PLANTS-backed-Bill-Gates-set-revolutionize-cooking-goes-sale-Whole-Foods.html
本日米国でBeyond Eggs(超卵?)という名前の「人造卵」発売
(といっても卵の形はしていない。卵代用品のマメ等の粉)

  • オーガニック食品

IFSTによる情報提供
Organic Food
http://www.ifst.org/science_technology_resources/for_food_professionals/information_statements/organicfood/
過去20年、オーガニック食品への関心が高まってきた。持続可能な食糧生産システムとみなされているが、なお他の食糧生産システム同様に再生不可能な化石燃料や水に依存する。
オーガニック食品は多くの国で法で定義され保護された食品産業の小さな部門である。近年拡大してきたが英国では現在の経済状況で減少している。それが存在することは消費者に一つの選択肢を提供している。
オーガニック食品にはそうでない食品より残留農薬が少ない可能性が高い。オーガニックであろうとそうでなかろうと、動物廃棄物を肥料に使う場合には適切な管理が必要であり、食品を食べる前には良く洗う必要がある。
包括的レビューによりオーガニックと慣行栽培では栄養や健康上に意味のある違いはない。
歴史の項目で、最初の概念の提唱は1924年のRudolph Steinerの講義(バイオダイナミック農業)、とある。オーガニックと言う言葉を使ったのは1942年J.I. Rodale。1946年Soil Association設立。他の国や米国に広がったのは1960年代。

  • ウマ肉スキャンダル:詐欺で2人逮捕

Horsemeat Scandal: Two Arrested Over Fraud
Thursday 29 August 2013
http://news.sky.com/story/1134798/horsemeat-scandal-two-arrested-over-fraud
ウマ肉スキャンダルの英国警察による捜査の一環として2人の男が詐欺容疑で5月に逮捕されていたことがわかった。

  • 新しい研究でバターやマーガリンに隠された完全に不必要な量の塩が明らかになる

Consensus Action on Salt & Health
NEW RESEARCH EXPOSES COMPLETELY UNNECESSARY LEVELS OF SALT HIDDEN IN BUTTER AND MARGARINE
http://www.actiononsalt.org.uk/news/surveys/2013/Fat%20spreads/113381.html
バターやマーガリンや脂肪やスプレッドの塩を調査し、70%が塩に関しては赤信号だった。
「低脂肪」スプレッドは全脂肪のものより塩が多いことがある

  • ヒトの食事からのナトリウム摂取量の正常範囲:世界の24時間尿中ナトリウム排泄量に基づく展望

Normal Range of Human Dietary Sodium Intake: A Perspective Based on 24-Hour Urinary Sodium Excretion Worldwide
David A. McCarron et al.,
Am J Hypertens (2013) doi: 10.1093/ajh/hpt139 First published online: August 26, 2013
http://ajh.oxfordjournals.org/content/early/2013/08/23/ajh.hpt139.full
オープンアクセス
新たに過去129件50060人の尿中ナトリウム排泄量を加え、先のものとあわせて、平均ナトリウム摂取量は159.4±22.3 mmol/d (range = 114–210 mmol/d; 2,622–4,830mg/d)であった。
(これがあまり変わらないので生理的に必要なことを示唆する。だから減塩は悪影響があるかもしれないと主張)

  • 魔法の治療法の根拠を尋ねよう

Sence about science
Ask for Evidence on miracle cures
13 September 2013
http://www.senseaboutscience.org/news.php/342/ask-for-evidence-on-miracle-cures
毎月何十本という医学的大発見のニュースが流れインターネットには根拠のない治療法についての話が散乱している。これらの多くはしばしば逸話的なもので信頼できない。
インチキと本当に役にたつものを見分けるのに役立つ方法は、「根拠を尋ねる」ことである。
「根拠を尋ねよう」キャンペーンは、消費者や患者や投票者として、製品を購入したり支持するときには彼らに根拠を尋ねるべきだという。
Cancer Research UKのKat Arney博士は以下のように話している
がんの魔法の治療法?根拠を尋ねよう
Miracle cures for cancer? Ask for the evidence
http://www.senseaboutscience.org/blog.php/57/miracle-cures-for-cancer-ask-for-the-evidence
Cancer Research UKではしばしばがんの代替療法について尋ねられる。通常インターネットで出回っていたりフェイスブックに貼られたりする。しばしば「彼らは知られたくない」というフレーズを伴って、レモンジュースや重曹アプリコットカーネルやコーヒー浣腸やアルカリ食品等々。ほんの少し調べれば効果があるという根拠はほとんど無いことがわかる。
体験談は科学的根拠ではないし、ある種の代替治療には実際には処方薬成分が含まれている。そして代替療法を試みて失敗した人たちの話は提示されない。がんと診断されると「google先生」に聞きたくなるが、根拠をしっかり確認するよう強く薦める。時間やお金の無駄になるだけではなく実際に有害影響があったり治療薬と相互作用したりすることもある。Cancer Research UKの代替療法についてのサイトhttp://www.cancerresearchuk.org/cancer-help/about-cancer/treatment/complementary-alternative/やAmerican Cancer Societyの代替療法の情報サイトhttp://www.cancer.org/treatment/treatmentsandsideeffects/complementaryandalternativemedicine/herbsvitaminsandminerals/pc-spes-pc-hope-and-pc-careが役にたつ。
(他にもリンク有り)

  • 炭酸飲料と遺伝子が協力して痛風を引き起こす

SMC
Fizzy drink, genetics team up to cause gout
September 13th, 2013.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2013/09/13/fizzy-drink-genetics-team-up-to-cause-gout/
オタゴ大学の新しい研究で、血中の尿酸を排除するのに関与する遺伝子SLC2A9の、特定の変異がある人が砂糖入り飲料をたくさん飲むことと痛風の頻度が高いことが関連することがわかった。
今週ニュージーランドで各メディアが取り上げた。そのリンク

  • P & Gが議論のある二つの成分を禁止:フタル酸とトリクロサン

Proctor and Gamble bans two controversial ingredients: Phthalates and triclosan
September 5, 2013
http://www.examiner.com/article/proctor-and-gamble-bans-two-controversial-ingredients-phthalates-and-triclosan
というニュースがあったので
(この記事はがんや糖尿病や生殖への悪影響のある化合物という書き方、フタル酸と名の付くものは全部一緒な感じ、女優などが禁止を訴えていた。)
P & G
・トリクロサン
What is Triclosan?
http://www.pg.com/en_US/sustainability/safety/ingredients/triclosan.shtml
安全ではあるが普通の石けんで洗う場合に比べて細菌を減らす効果があるのかどうかについて議論があることから2014年までに製品から排除することを決めた。
・フタル酸
What are Phthalates?
http://www.pg.com/en_US/sustainability/safety/ingredients/phthalates.shtml
ジエチルフタル酸の安全性は問題がないがしばしば他のフタル酸と間違って関連づけられてしまうため、製品から排除する方向で対応してきた。現在70%を達成し2014年までに排除完了予定。
(実際の理由はどうであっても、「危険だと言われて使うのをやめたのだから危険に決まっている」と理解されていそう)

Alarm Over Autism Test
Emily Underwood
Science 13 September 2013: Vol. 341 no. 6151 pp. 1164-1167
母親の抗体が胎盤を通過して子どもの脳を障害するという仮説には多くの疑問が提示されているが、研究者らは自閉症予想検査に着手
UC DavisのJudy Van de Waterらからライセンス供与を受けてカリフォルニアの企業Pediatric Bioscienceが新しい診断法を発売予定と発表した。この件について多くの自閉症研究者らが警戒している。この研究は一つのグループの、基本的にたったひとつの研究に基づくもので、これだけで検査を市販しようとすることに驚く。