食品安全情報blog過去記事

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ヒ素とコメについての次のステップ

Next Steps on Arsenic and Rice
September 12, 2013 by FDA Voice
By: Suzanne Fitzpatrick, Ph.D., DABT
http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2013/09/next-steps-on-arsenic-and-rice/
9月6日にFDAはコメとコメ製品のヒ素についての1300の検査結果を発表し、コメのヒ素濃度は急性または短期の健康リスクとはならないことを見いだした。(ただちに健康に影響はない。)
先週述べたように、次のステップは長期健康リスクを評価することである。そしてここからが私の仕事である。私はFDAで働く科学者の一人で、この国の最も優秀なヒ素の専門家たちが今後数ヶ月で行うであろう作業について説明したい。
この仕事は手強いもので、その理由の一つはコメ製品がたくさんあることである。リンゴジュースのヒ素のリスク評価を行う時には基本的に対象製品は一つであった。コメについては数百の製品がある。我々は既に取り組んでいる。FDAのCFSANの科学者がFDAの毒性研究センターやNIEHSやEPAなどのその他連邦機関と相談しながらリスク評価を行っている。
あらゆる種類の科学者や医療専門家と協力している。私は毒性学者でコメのヒ素暴露による可能性のあるいろいろな有害影響データを吟味している。栄養学者がコメの摂取パターンを研究し、疫学者は疾患のパターンを検討している。統計学者やヒ素暴露の専門家やその他が協力する。
我々は高濃度のヒ素を含む飲料水に何年も暴露された人々についての研究を利用するだろう。特に若い人や影響を受けやすい人について良く検討する。この解析には時間がかかるだろう。同時に、コメ産業、大学の研究者、USDAがコメのヒ素濃度を減らす方法を探る。これは我々の食品からのヒ素のような汚染物質暴露を可能な限り最小化するために重要である。
それまでは、FDAのアドバイス−多様な穀物を含むバランスのとれた食生活を−を繰り返させて欲しい。
私や私の同僚は科学者であるが同時に親であり消費者である。我々のミッションはこの問題−コメ及びコメ製品にヒ素が含まれることによる長期リスクを理解し最小化すること−に最良の科学を提供することである。