- チキンナゲットの解剖で「チキンリトル（チキンがほとんど入っていない）」がわかった
The Autopsy of Chicken Nuggets Reads “Chicken Little”
The American Journal of Medicine
published online 13 September 2013.
Richard D. deShazo, et al.,
http://www.amjmed.com/article/S0002-9343(13)00396-3/abstract
ナショナルフードチェーン2社のチキンナゲットをホルマリン固定し切片を作って染色して顕微鏡で調べた。どちらも主な成分は筋肉ではなく脂肪が多く、他に上皮、骨、神経、結合組織が含まれる。結論：チキンナゲットの主成分は脂肪である。
（こんなことしなくても、栄養成分表に脂肪が一番多いって書いてあるけど）
- ミツバチの健康はセレンで悪影響を受ける
Health of honey bees adversely impacted by selenium
3-Oct-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-10/uoc--hoh100313.php
植物に含まれる4つの形態のセレン、セレン酸・亜セレン酸・メチルセレノシステイン・セレノシステイン−がミツバチの死亡と発育不良の原因となることをEnvironmental Toxicology and Chemistryの2013年10月号に発表。ミツバチは他の昆虫が持っている解毒酵素を持たないため特にセレンに弱い。セレンは天然にも存在するが石炭火力発電、石油精製工場、採鉱などで発生する。
- ディーゼル排ガスはミツバチが花を探すことをやめさせる
Diesel exhaust stops honeybees from finding the flowers they want to forage
3-Oct-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-10/uos-des100113.php
Scientific Reportsに発表
（そんなに何にでも弱いなら絶滅していてもよさそうだが）
- 海が暖かくなると魚の水銀濃度が上がる可能性がある
Warmer oceans could raise mercury levels in fish
3-Oct-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-10/dc-woc100313.php
PLOS ONE。実験室で水温を変えて魚を飼育した場合、暖かい方がメチル水銀の蓄積量が多かったという実験。
- Btスイートコーンは殺虫剤の使用を減らせる
Bt sweet corn can reduce insecticide use
6-Oct-2013
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-10/esoa-bsc093013.php
Journal of Economic Entomologyに発表された、2010-2011年に米国各地で行われた新しい研究。
- どうやってInstagramがあなたのディナーをダメにするか
How Instagram can ruin your dinner
October 3, 2013
http://news.byu.edu/archive13-oct-instagramfood.aspx
食品の写真を見過ぎると食べる楽しみが減る
あなたの友人に食べるものは何でも写真にとってInstagramに投稿する人がいると、あなたの食欲が落ちる。Journal of Consumer Psychologyに発表。食事を楽しみたければ食品の写真を見過ぎるのは避けるほうがいい。逆にチョコレートなどがやめられないならチョコレートの写真ばかり見るのもいいかも。
- 食品のマーケティングにおけるアスリートの推薦
Athlete Endorsements in Food Marketing
Marie A. Bragg, et al.,
Pediatrics doi: 10.1542/peds.2013-0093 Published online October 7, 2013
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2013/10/02/peds.2013-0093.abstract?sid=dd6b8af4-4e89-4eec-b5c2-978ca1084d54
Bloomberg Businessweekの 2010年トップアスリート100人が宣伝している食品や飲料について栄養成分を評価した。その結果62食品中79%はカロリーが高く栄養が少ないもので、46件中93.4%の飲料はカロリーの100%が添加された糖由来だった。
結論：若者は、エネルギーが多く栄養が乏しい食品についてのプロスポーツ選手の宣伝の曝されている
- カナダの家庭でのピレスロイドの使用増加：心配すべきか？
Increasing use of pyrethroids in Canadian households: should we be concerned?
van Balen EC, Wolansky MJ, Kosatsky T.
Can J Public Health. 2012 Nov 7;103(6):e404-7.
ピレスロイドは植物由来の殺虫剤でその類似体が各種合成されていてカナダでは多くの場合害虫コントロールの第一選択薬となっている。古い時代の有機塩素系あるいは有機リン系殺虫剤より安全性が高いと主張されているため多く使われている。近年トコジラミなどの増加と害虫の耐性獲得により家庭内での使用量が増加しており、そのような状況での安全性は評価されていないため懸念がある。
