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DNP:他のblogがあなたに言わないこと

DNP: what other blogs don’t tell you
Posted by : Diane Benford Tuesday, 08 October 2013
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/dnp_what_other_blogs_don
体温上昇と汗の増加はあなたが運動していることの印である。しかしもしこのような兆候がいわゆる「脂肪燃焼」物質であるDNPを摂ったあとに現れたなら、それはあなたの身体が不可逆的に傷ついていることを意味する。
DNP(より正確には2,4-DNP)は2,4-ジニトロフェノールの頭文字である。これは工業用化合物で、間違って言われているような農薬として使われたことはないしヒトが摂取するのにふさわしいものではない。
もし摂取するとDNPミトコンドリアの脱共役剤として働き、それは人体のエネルギー産生と貯蔵に関する正常な機能をかく乱することを意味する。エネルギーは熱として放出され、その結果体温は上昇し発汗する。これを補うために人体は呼吸と心拍数を増やして組織に多くの酸素を供給する。DNPへの感受性には個人差が大きいが、簡単に言うと、もし体脂肪を減らすのに十分な量を使用するとその副作用で死ぬことがある。
一回の過剰使用で吐き気、嘔吐、落ち着きの無さ、皮膚の発赤、発汗、めまい、頭痛、呼吸数増加、心拍増加、発熱、昏睡、死亡が誘発される。低用量の繰り返し摂取でも白内障、皮膚傷害、心臓や血管・神経系影響などの慢性影響があり得る。
我々の助言は:減量したいなら普通の方法で体温を上げ汗をかくこと−運動により−とバランスのとれた食生活をすること。
DNPを使ってはならない。それはあなたの身体を傷つけ、殺す可能性がある。