食品安全情報blog過去記事

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マヌカハチミツについてのQ & A

Manuka honey questions and answers
http://www.mpi.govt.nz/food/food-safety/manuka-honey-questions-and-answers
マヌカハニーとは何か?
ニュージーランドの北島と南島にあるマヌカの木Leptospermum scopariumの蜜のハチミツである
マヌカハニーは何が違うのか?
ほとんどのハチミツにはペルオキシド含量に応じた幾分かの抗菌作用があるが、マヌカハニーにはメチルグリオキサールによる抗菌作用がある。メチルグリオキサールの前駆体であるジヒドロキシアセトンはマヌカの木により含量が異なるため一部のマヌカハニーにはペルオキシド以外の抗菌作用は全くない。
マヌカハニーの健康上の性質は?
マヌカハニーを細菌に直接投与すると抗菌作用がある
問題は?
いろいろな企業がいろいろな表示や方法でマヌカハニーを作っていて、何がマヌカハニーなのか、どういう表示が適切なのかについての同意がない。このためいろいろな宣伝がなされ消費者を混乱させている。これは食品安全上の問題ではないが、ニュージーランド製品の真正性への懸念となるので重大に受け止めている
MPIはどう対応しているか?
9月にディスカッションペーパーを発表して意見を求めている
何故もっと早く対応しなかったのか?
マヌカハニーについての科学的研究が急速に発展している。抗菌活性物質が同定されたのはごく最近でさらにマヌカの花に前駆体が確認された。まだマヌカハニーの性質についてはわからないことが多い
消費者はどう守られる?
ニュージーランドの食品は、法により正しい表示が必要である。また虚偽や誤解を招く宣伝は禁止されている
マヌカハニーのラベルの数字や言葉は何を意味する?
いろいろな会社がいろいろな宣伝をしている。よく見られるのは活性の数字で、ペルオキシド活性だったり非ペルオキシド活性だったりあるいは両者の合計だったりする。製品によってはメチルグリオキサール含量を示している。これらの用語や宣伝に明確な業界の合意はない。消費者にとっては理解が難しいであろう。このためMPIは表示をレビューし明確なガイドラインを提供しようとしている。
非ペルオキシド活性がないのにマヌカハニーと呼ぶのは誤解を招くものではないのか?
もともとメチルグリオキサール含量は多様なので誤解を招くものではない
国によってマヌカハニーのラベルが違うのは何故(ニュージーランドではユニークマヌカファクターがあるのに英国のにはない)?
企業の判断
ニュージーランドマヌカハニー生産量は?
2012/2013年度は18000トン、過去10年で拡大傾向。
自分の購入するハチミツについての情報はどうやって得る?
企業に情報提供を求める
製品の安全性についての規制は?
食品衛生規制等がある
私はマヌカハニーを信じられるか?
全ての製品は正しく表示されるべきであるが、現状は混乱があり消費者を誤解させている可能性がある。MPIは重大に受け止め、対応している。
(添加物では許可されないだろう遺伝毒性のあるものを有り難がる不思議)