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食品医薬品安全庁、ナノを用いて食品の中にある残留抗生物質の迅速測定技術の開発

新型有害物質チーム 2013-12-23 
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=22341&cmd=v
食品医薬品安全処は肉類及び加工食品などに残留する抗生物質濃度を迅速に検査するためにナノ・バイオ融合技術を利用した ‘抗生剤濃度測定方法及び小型測定キット’を開発したと発表した.
この技術は磁性を持つナノ粒子及び染料が添加されたシリカナノ粒子を利用して抗生剤を選択的に検出する方法で, 抗生剤濃度測定からデータ処理までオンラインで分析可能だ.
また既存検査法より検出感度が高く、分析時間が 20分以内と短く畜•水産物の流通前迅速検査が可能になる.
この研究は食薬処気候変動対応食品安全管理研究事業の一環で檀国大学校イムフングビン教授がナノ粒子を利用した独自抗生剤測定方法及びキットを開発して国内特許を完了してアメリカ, EU などに特許出願中
測定は試料に磁性ナノ粒子を入れて抗生剤を抽出した後シリカナノ粒子と反応させて小型蛍光レーザーが装着された読取り機で抗生剤濃度を測定する.
抗生剤で畜•水産物に多く使うエンロフロキサシン, シプロフロキサシン, サリノマイシンなどに対して約 0.05 ppb 水準の濃度まで検出が可能だ.
食薬処はアメリカ, 日本など先進国が市場を独占している食品有害物質測定技術分野でナノ, バイオを利用した抗生剤検出技術を開発することで国家位相向上と国民の食品安全向上に寄与すると発表した。関連技術は現在中小ベンチャー企業 (株)センサーテックに技術移転して商用化に拍車をかけている