食品安全情報blog過去記事

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その他

  • プロバイオティクスの賛否両論

Probiotics Pros and Cons
by Berkeley Wellness | March 03, 2014
http://www.berkeleywellness.com/supplements/other-supplements/article/probiotics-pros-and-cons
プロバイオティクスは巨大で急成長しているビジネスで2016年までに年間世界売り上げは420億ドルと予想されている。プロバイオティクスという用語は「有用」「フレンドリー」細菌を含む食品やサプリメントのことを指す。微生物そのものをプロバイオティクスと呼ぶこともある。消化を促進する、免疫を強化する、痩せるのに役立つなど様々に宣伝されている。プロバイオティクスの支持者は腸内細菌叢のバランスをとることでメリットがあると主張する。使われている菌は様々で生理作用も異なる。酵母が使われることもある。プロバイオティクス製品には単一系統の菌が使われることも多数の系統が使われることもあり、数も10億から2500億個以上まで多様である
一般的に健康な人にはプロバイオティクスは安全とみなされているが、もし生理作用があるなら必ずしもそれは良いこととは限らないことに注意が必要である。免疫不全や消化管の病気、重い基礎疾患がある場合には医師の許可がない場合には避けた方がよい。
基本:
プロバイオティクスは期待できる研究分野ではあるが広く使うことを薦めるためのしっかりした根拠はない。「消化器の健康をサポート」のような曖昧な宣伝文句に意味はない。どの系統の菌がどのような病態にどのくらいの用量で効くのかを決めるにはより良い研究が必要である
健康影響について議論があるとしても、ヨーグルトや発酵食品は素晴らしい食品である。

  • PETAが人造チキンに100万ドルの懸賞をやめる

ScienceInsider
PETA Abandons $1 Million Prize for Artificial Chicken
3 March 2014
http://news.sciencemag.org/biology/2014/03/peta-abandons-1-million-prize-artificial-chicken
アニマルライツ団体PETAが2008年から行っている、鶏の細胞から商用にできる人造肉を作ることができたら100万ドルを与えるという懸賞が、誰も応募者が現れないまま、終了する。ScienceInsiderがPETAに尋ねたところ、人造ビーフバーガーの研究への支援を続けるという答えが返ってきた。

  • 砂糖の摂取量制限について議論が過熱

Heated debate on limiting sugar intake looms
March 03, 2014
http://www.baytoday.ca/content/news/national/details.asp?c=58984
WHOが砂糖の賢明な摂取量についての助言を更新すると発表
カナダではHeart and Stroke Foundationが米国心臓協会に続いて砂糖の摂取助言を発表するかどうかを検討開始する
栄養の専門家は砂糖の摂りすぎに警告しているが実際にどれだけ食べているのかを明示する必要があるともしている。専門家は果物などに含まれる天然の砂糖についてはあまり心配していない。ただ現在添加された砂糖由来のカロリーがどれだけならいいのかについての明確なガイドラインはない。数字を出している珍しい例が米国心臓協会で、アメリカ人女性は1日100カロリー、男性は150カロリーとしている。人工甘味料を使っていないレギュラーサイズの炭酸飲料は1缶140カロリーである。