食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 新しい研究は缶詰食品の栄養、費用、安全上のメリットを明らかにする

A new study reveals the nutrition, cost and safety benefits of canned foods
4-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/fl-ans030414.php
American Journal of Lifestyle Medicineに発表された研究。缶詰は野菜や果物を多くとるために役立つ。
(別に生鮮野菜果物だけにこだわらず、端境期には缶詰だって冷凍だって選択肢にいれればいい、って言ったら、そんなこと初めて聞いたって驚かれたことがある。加工食品=悪みたいな思いこみ?)

  • 魚油を多く摂るのは心血管系の健康に良いかもしれないことをピッツバーグの公衆衛生研究者が見いだした

High consumption of fish oil may benefit cardiovascular health, Pitt public health finds
4-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/uops-hco030314.php
Heartに発表されたAkira Sekikawa博士らの論文によると米国に住む中年男性より日本に住む中年男性の冠動脈石灰化が少ない。日系アメリカ人の石灰化が平均的米国人より高いことからこれは遺伝的要因によるものではなく食事中オメガ3脂肪酸によると考えられる。魚をたくさん食べることは水銀のような有害物質を多く摂るので薦めないが、日本人程度に食べるのは心疾患予防になるかもしれない。
(日本のデータは滋賀医大・京都女子大)

  • アレルギーの頻度は住んでいるところによらず同じ

Prevalence of allergies the same, regardless of where you live
4-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/nioe-poa030414.php
NIEHSによるNHANES 2005-2006の10000人のデータを解析した研究がJournal of Allergy and Clinical Immunologyに発表された。1-5才の子どもを除き、アレルギーの有病率に地域差はない。1-5才の子どもは南部の州でアレルギーが多い。アレルギーの指標となるアレルゲン特異的IgE抗体の保有リスクが高い要因としては、男性、非ヒスパニック黒人、ペットがいないこと、があった。社会経済状態はアレルギーの予想因子ではないが、地位が高い集団は犬猫に、低い集団はエビやゴキブリがよく見られるアレルゲンである。

Heavy-drinking Kiwis go for cheaper alcohol
March 4th, 2014.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/03/04/heavy-drinking-kiwis-go-for-cheaper-alcohol/
国際アルコール共同研究の新しい結果は、大量飲酒するニュージーランド人はより安いアルコールを、店舗外で、遅い時間に買う傾向があることを示した