食品安全情報blog過去記事

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食品異物、虫やカビが最も多く、夏・秋に集中 

食品管理総括課 2014-03-19 
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=23269&cmd=v
食品医薬品安全処は ‘13年度食品異物発生内訳を調査した結果 ’12年に比べて申告件数は少し減ったが政府に届けた件数は増えたと発表した.
※ 異物発生申告件数: ’12年 6,540 → ‘13年 6,435
これまで異物低減化のため業社の異物検査義務化, 体系的な原因調査による再発防止対策作りなど業界及び政府の努力で異物申告件数は減少傾向にあるが、政府申告による問題解決を望む消費者期待心理があるように見える.
※ 政府申告 : ’12年 2,851件(43.6%)→‘13年 3,028件(47.1%)
※ 業社(営業者) 申告 : ’12年 3,689(56.4%)→‘13年 3,407(52.9%)
去年申告された異物は虫, かび, 金属類の順序で、食品別では麺類, お菓子類, コーヒー, 飲料類などの順序だった
〈異物種類別分析〉
異物の種類では虫(2,276件, 35.4%) > かび(659件, 10.2%) > 金属(528件, 8.2%) > プラスチック(324件, 5.0%) > 硝子(91件, 1.4%)の 順序だった.
特に虫とかびは主に 7〜11月までの夏期に集中(虫 62%, かび 58%)して発生した
○ 虫は消費•流通段階(311件, 13.7%)が製造段階(104件, 4.6%) より多く、これは食品保管及び取り扱い過程の中で不注意によって発生したと推定される.
○ かびは消費•流通段階(109件, 16.5%)が製造段階(81件, 12.3%)より少し多い
かびは流通中は主に容器•包装破損またはふたなどに外部空気が流入して発生する。 製造過程では乾燥処理不十分または包装紙密封不良などで発生した
○ 金属, プラスチックなどは製造段階が消費•流通段階より多く発見された。これは製造施設及び附属品の一部が落ちるとか製造工程で食品容器などの破片が食品に混入するため
〈食品種類別分析〉
○ 食品種類別異物発生率は麺類(965件, 15.0%) > お菓子類(672件, 10.4%) > コーヒー(627件, 9.7%) > 飲料類(499件, 7.8%) > パン類(466件, 7.2%) の順序だった.
特に, 食品種類別で一番多く発生した異物は麺類, お菓子類, コーヒーは虫だった
○ 麺類で発生する異物は総 965件で, 消費•流通段階(102件, 10.6%)が製造段階(18件, 1.9%) より多かった.
○ お菓子類は製造段階(113件, 16.8%)が消費•流通段階(52件, 7.7%) より多かったし, コーヒーはすべて消費•流通段階(32件, 5.1%)で発生した.
○ 飲料は消費•流通段階(80件, 16.0%)が製造段階(31件, 6.2%) より多い一方パン類は製造段階(95件, 20.4%)が消費•流通段階(16件, 3.4%) より多い。
食薬処は虫, かびなど異物発生食品についての安全管理マニュアル提供と ‘異物管理協力ネットワーク’ 運営などにより業社の異物低減化を誘導する方針である。
また夏季と秋期には虫やかびの異物が集中発生するので、消費者は食品を購入する時製品の包装状態を確認し、食品を保管する場合は常に清潔な場所で密封してから涼しい場所に保管することをお願いする