食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 公共の場所での禁煙が早産と小児喘息の減少と関連

Public smoking bans associated with reduction in premature births and childhood asthma
27-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/bawh-psb032714.php
The Lancetメタ解析

People unwilling to swallow soda tax, size restrictions
27-Mar-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-03/cu-put032714.php
Preventive Medicineに発表された米国成人1319人を対象にしたアンケート調査

  • オーガニック食品を食べる女性はがんになりにくいことはない、研究が発見

The guardian
Women who eat organic foods no less likely to develop cancer, research finds
Friday 28 March 2014
http://www.theguardian.com/society/2014/mar/28/women-organic-foods-develop-cancer
ミリオンウーマンスタディは農薬を使って育てた食品を避けてもがん全体のリスクに差がないことを示した
英国最大の健康研究プロジェクトであるミリオンウーマンスタディの結果がBritish Journal of Cancer,に発表された。著者は「消費者がオーガニック食品を購入する主な理由は健康上の懸念であることから、この結果はとても役にたつ。答えは簡単でオーガニック食品を選んでもがんリスクに差はない。この研究は非常に大規模でしっかりしたものである。」
この研究では50才以上の623 080人の女性にオーガニック食品を食べるかどうかを尋ね、16種類のがんについて調べた。オーガニックを主に食べているヒトでは乳がんのわずかな増加と非ホジキンリンパ腫の21%減少が見られたが数が小さく偶然である可能性がある。
オーガニック食品を宣伝しているSoil Associationはオーガニックを食べることと非ホジキンリンパ腫の関連が無視されていると主張する

英国大規模前向き研究におけるオーガニック食品摂取とがん頻度
Organic food consumption and the incidence of cancer in a large prospective study of women in the United Kingdom
K E Bradbury et al.,
British Journal of Cancer advance online publication 27 March 2014
http://www.nature.com/bjc/journal/vaop/ncurrent/abs/bjc2014148a.html
英国623 080人の中年女性を9.3年フォロー。ベースラインではオーガニック食品を全く食べない30%、時々食べる63%、いつも食べる7%だった。オーガニック食品を食べることは非ホジキンリンパ腫以外についてはがん頻度と関連がなかった

  • 集中的保育が貧しい子どもの長期健康を改善するかもしれない

ScienceNOW
Intensive Day Care May Improve Long-Term Health of Poor Children
27 March 2014
http://news.sciencemag.org/education/2014/03/intensive-day-care-may-improve-long-term-health-poor-children
アメリカでは貧しい家庭に生まれた子どもは豊かな家庭で生まれた子どもより病気がちで早期に死亡する。ノースカロライナ早期教育研究n新しいデータは、そのような不平等が変えられることを示唆する。貧しい家庭でも集中的5年間の保育を受けた子どもは保育を受けていない子どもより30代半ばの健康状態がよい。この研究は1972年に始まった。
(週5日、6-8時間のデイケア、というと保育園よりちょっと短い)

  • ADHDは過剰に診断されているのか?

Is ADHD Overdiagnosed?
by David Tuller, Dr.ph. | March 27, 2014
http://www.berkeleywellness.com/healthy-mind/mood/article/adhd-overdiagnosed
CDCが昨年ADHDと診断される子どもが9人に1人と増加したことを報告した。このことはADHDの治療薬の販売が大きく増えたことも意味する。最近発表された注目の本で、2人のカリフォルニア大学バークレー校の教授がこの現象を、1990年代から2000年代に拡大した学校の業績評価と関連させている。
この本The ADHD Explosion: Myths, Medication, Money, and Today's Push for Performance (Oxford University Press, 2014),で、医療経済学と公衆衛生政策のRichard Scheffler教授と心理学のStephen Hinshaw博士は、ADHDの増加が少なくとも一部は教育政策の変化によるという驚くべき根拠を提示している。最近、早期教育ブームが極めて小さい子どものADHD診断を劇的に増加させているという著者の懸念について議論した記事がNYTに掲載されている。
(学校の業績評価によって学校にお金が支払われる仕組みになっているのだが成績の悪い子をADHDと診断することで除外できる、というのがひとつ。それからわずか4才の子どもを学校に入れておとなしく椅子に座っていられないとか宿題をきちんとできないからといってADHDと診断する)

  • 化学物質流出で500人がHSCビルから避難

Chemical spill forces 500 people to leave HSC building in evacuation
Thursday, March 27,
http://winnipeg.ctvnews.ca/chemical-spill-forces-500-people-to-leave-hsc-building-in-evacuation-1.1749536
ウィニペグのヘルスサイエンスセンター(HSC)ビルで木曜日に化学物質流出事故があり約500人が避難した。化学物質を運ぶパイプが壊れて4階に流出した。原因は工事関係者であろうとされ、浴びたのは1人のみ、既に除染して帰宅した。流出したのはホルマリンで、希釈液なので主な症状は目や喉や鼻の刺激。