食品安全情報blog過去記事

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その他

  • NHMRCインフォメーションペーパー案:病気治療用ホメオパシーの有効性に関する根拠

NHMRC国立健康医学研究評議会
NHMRC draft Information Paper: Evidence on the effectiveness of homeopathy for treating health conditions
[APRIL 2014]
http://consultations.nhmrc.gov.au/files/consultations/drafts/nhmrcdrafthomeopathyinformationpaper140408.pdf
結論は「効果があることは示されていない」
2014年5月26日まで意見募集

  • オーストラリア:食通の国

Australia: The Foodie Nation
10 April 2014
http://www.suncorpbank.com.au/news/australia-foodie-nation
オーストラリアは年に2360億ドル、1世帯当たり26000ドルを食品に使っている
Suncorp BankはFoodie Nation報告書を発表。
オーストラリア人は家で食べる方が多いものの、料理番組や料理本に刺激されてより高級グルメに向かっている。
18-34才はグルメ製品に週に400ドル余分に使い、35-50才は週に600ドル。
・オーストラリア人は平均週に21回の食事のうち4回外食し年に2080ドルを使う。
・持ち帰り市場は変化していてハンバーガーがダントツだがサラダやラップのようなより健康的なものが伸びている
・好まれているのはモダンオーストラリア料理で23%、持ち帰りレストラン21%、オーガニックや健康食は最下位で3%(ちなみに日本食は5%)
・大好きなのは古き良きオージーステーキとチキンシュニッツェル
・全体として好きな食事は家で家族で食べる伝統的ロースト
(モダンオーストラリア料理というのがステーキとサラダやチキンシュニッツェルというので一般的西洋料理のこと?選択肢になっている国名は他にタイ、インド、イタリアン、ジャパニーズ、チャイニーズだけなので)

  • イヌクローニングについての専門家の反応

SMC
expert reaction to dog cloning
April 9, 2014
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-dog-cloning/
韓国のSooam Biotechが、英国で初めて優勝者にペットのイヌのクローンを作るコンペを開催した
King’s College London幹細胞科学リーダーDusko Ilic博士
クローン動物は一卵性双生児のようなもので似てはいても決して同じではない。時間が経つに連れて違いは大きくなる。お金の無駄である
国立医学研究所発生遺伝学部長Robin Lovell-Badge教授
あなたはペットをイヌの保護施設から選ぶことができ、その子はきっと期待を裏切らない。
イヌもヒトも単なるDNA配列の産物ではない。
(Sooam Biotechは黄禹錫(ファン・ウソク)の会社。ペットクローンを商業的に作成している。英国に市場を拡大しようとしてクローニングコンペを行い優勝者はもう決定したとある。彼は論文はねつ造したけれど少なくともイヌではクローンを作った(もともと獣医だし)。韓国にはいまだ支持者がいる。商業的に成功しているというより支援者の寄付でなんとかなっているような?いつまで続くかわからないが。クローンは模様すら同じでないのに)

  • Compoundinterest

http://www.compoundchem.com/
おもしろいインフォグラフィックスがたくさん
炎色反応とか食品中成分とか
たとえば
バッドサイエンスの見当をつける大雑把なガイド
A Rough Guide to Spotting Bad Science
http://www.compoundchem.com/wp-content/uploads/2014/04/Spotting-Bad-Science-v2.png
1. センセーショナルな見出し
2. 結果の間違った解釈
3. 利益相反
4. 因果関係と相関関係
5. 推測
6. サンプルサイズが小さすぎる
7. 代表性のないサンプル
8. 対照群がない
9. 盲検でない
10. 良いデータだけ選んでいる
11. 再現できない
12 雑誌と引用(有名雑誌だから正しいとは限らない、引用数が多いからといって質が高いとはかぎらない)

  • EUでは年に最大1/3のミツバチが失われる

Natureニュース
EU states lose up to one-third of honeybees per year
Daniel Cressey 09 April 2014
http://www.nature.com/news/eu-states-lose-up-to-one-third-of-honeybees-per-year-1.15016
調査の結果大陸北部ではミツバチの消失率が高いことがわかった
初めての大規模全ヨーロッパミツバチコロニー調査の結果、毎冬一部の国では1/3ものコロニーが消失していることが明らかになったが、それでも一部で恐れていたよりはましだった。
ミツバチのコロニー減少は近年注目されるようになったが実際どのくらい減っているのかという情報はほとんど無かった。4月7日にブリュッセルで開催されたハイレベル会議でEUミツバチ健康参照ラボが17ヶ国の調査結果を発表した。2012年秋から2013年夏の間の冬の死亡率はリトアニアの3.5%からベルギーの33.6%まで大きく差があった。
報告書
A pan-European epidemiological study on honey
European Union Reference Laboratory for honeybee health (EURL)
http://ec.europa.eu/food/animals/live_animals/bees/docs/bee-report_en.pdf
(地図見ると寒いのがイヤなのかしらと思う)

ScienceInsider
Pro-Life Citizens' Initiative Worries E.U. Scientists
9 April 2014 6
http://news.sciencemag.org/europe/2014/04/pro-life-citizens-initiative-worries-e.u.-scientists
胚性幹細胞研究に反対している団体がEU加盟28ヶ国から胚を壊す研究には資金を出さないことを求めて170万の署名を集めた。EUの規則ではこれを検討しなければならない。
(受精卵は人間になる可能性があるからという主張にはそれなりに共感は集まっている。もし↓が本当なら、ヒト細胞を使った試験もそうなるけど。どうせ考えてないだろうけど。)
ScienceInsider
Embattled Stem Cell Researcher Apologizes but Defends Her Work
9 April 2014
http://news.sciencemag.org/asiapacific/2014/04/embattled-stem-cell-researcher-apologizes-defends-her-work
Nature newsblog
Acid-bath stem cell scientist apologizes and appeals
http://blogs.nature.com/news/2014/04/acid-bath-stem-cell-scientist-apologizes-and-appeals.html
(これニュースになるたびにRIKENやJapanの信用が・・)

  • BPA:科学者、怖い話、10億ドルの増加

Forbes
BPA: The Scientists, The Scare, The 100-Million Dollar Surge
Trevor Butterworth, 4/09/2014
http://www.forbes.com/sites/trevorbutterworth/2014/04/09/bpa-the-scientists-the-scare-the-100-million-dollar-surge/
FDABPAの研究を行った方法が科学と公衆衛生を脅かすものであると告発するMother Jones(政治的に左に分類される雑誌)のMariah Blakeによる記事はいつものように警鐘を鳴らし議論を巻き起こし怒りを呼ぶ。あなたに他の情報源が無ければ、FDAEPAやEFSAやWHOまでもが企業と結託してBPAは健康の脅威にはならないという嘘を主張してあなたを傷つけようとしていると思うだろう。Mother JonesではFrederick vom Saalが英雄でFDAが彼の素晴らしい研究を無視するらしい。しかし記録を見ればそんなことはないことが明らかである。
以下彼らの主張の間違いを指摘
(vom Saalらのチームの研究が受理・採用されないのは欠陥があるからなのに陰謀だと主張している。)

  • 日本禁煙学会声明

国際条約違反のJTの「博物館・研究館」を閉鎖せよ
http://www.nosmoke55.jp/action/1403jt_hakubutukan.pdf