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韓国の国民パラベンに対するリスク評価は安全なレベル 

食品危害評価課 2014-04-01 
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=23412&cmd=v
食品医薬品安全処は ‘12年から 2年間韓国国民 3 ~69歳の総 2,717人を対象に内分泌かく乱物質の可能性があると報告されて来たパラベンへの暴露量を評価した結果, 一日摂取許容量(ADI, 10mg/kg b.w./day) の 0.4% 以下の水準で安全なことが確認されたと発表した
これは体重 60kg 大人の一日摂取許容量は 600mgで, パラベン暴露量は 2.4mg 以下だという意味である
パラベン(paraben)は食品, 化粧品及び医薬品などに使われる保存料としてメチル, エチル, プロピル, ブチルパラベンの4種がある
この調査は尿中パラベンを分析し、 実験動物などを利用した生理学的薬物動態モデル(PBPK)を活用して私たち国民が食品, 医薬品, 化粧品など外部環境から暴露されるパラベンの総量を導出した結果である
子供及び青少年(3~18歳) のパラベンの暴露推定値は平均 0.01mg/kg b.w./day 、ADIの 0.1%, 大人(19~69歳)の場合 0.029mg/kg b.w./dayでこれはADIの 0.3% 水準である.
各年令別分析の結果, 10~12歳子供が 0.006 mg/kg b.w./dayで最も低く, 40~49歳が 0.032mg/kg b.w./dayで一番高い.
また性別分析の結果,成人女性0.038mg/kg b.w./dayで成人男性0.021mg/kg b.w./dayだった。
食薬処はこの研究結果は私たち国民の暴露量は安全な水準であることを確認し、国内食品, 医薬品などのパラベン使用基準が適切に管理されていることを意味すると発表した.
同時に, 国民の日常生活中で接するパラベン, ベンゾフェノンなど関心が高い化学物質に対して持続的なモニタリング及び暴露評価を遂行してその結果を国民に公開する予定である