食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 本 キャンディバイト お菓子の科学

Candy Bites  The Science of Sweets
Hartel, Richard W., Hartel, AnnaKate
2014, XIV, 269 p.
http://www.springer.com/food+science/book/978-1-4614-9382-2

  • 米国成人スタチン使用者と非使用者のカロリーと脂肪摂取の異なる時間的傾向 スタチン時は大食い?

Different Time Trends of Caloric and Fat Intake Between Statin Users and Nonusers Among US Adults
Gluttony in the Time of Statins?
JAMA Intern Med. Published online April 24, 2014
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1861769
NHANES 1999-2010の20才以上27886人のデータを用いた解析。1999-2000年の間はスタチン使用者のカロリー摂取量はそうでないヒトより有意に低かった(2000 vs 2179 kcal/d; P = .007)。時間とともに差が小さくなり2005-2006年で差が無くなり2009-2010年では1999-2000年に比べて9.6%多く摂取していた。スタチン非使用者には同時期に変化はなかった。BMIはスタチン使用者のほうが大きく増加していた。

  • 「秘密ではない」:Pizza Expressがハラル肉を使ったというメディアに反撃

Metro
‘It’s no secret’: Pizza Express hits back at media claims over use of halal meat
Wednesday 7 May 2014
http://metro.co.uk/2014/05/07/its-no-secret-pizza-express-hits-back-at-media-claims-over-use-of-halal-meat-4720204/
The Sunが一面でPizza Expressが「こっそり」ハラル肉を使って顧客を欺いていたと主張したことについて、全てのチキンがハラルだということは秘密ではないと反撃。
ハラルでは鶏の屠殺は、神の名を復唱しながらイスラム教徒によって生きたまま頸から血を出さなければならない。これについて各種団体がこの方法は動物に不必要な痛みとストレスを与えると批判している。
(ピザに乗っかっているチキンの殺され方を気にしている日本人はどのくらいいるのだろう?)

  • 自宅出産助産師が医療者登録抹消

ブリスベンタイムス
Homebirth midwife struck off health practitioner register
May 7, 2014
http://www.brisbanetimes.com.au/nsw/homebirth-midwife-struck-off-health-practitioner-register-20140507-zr6g9.html
自宅出産の不手際で男の子を脳性麻痺にしたとして660万ドルの支払いを命じられて国外逃亡を図って捕まった助産師の医療従事者としての登録が抹消された。2006年11月に自宅出産で脳性四肢麻痺になった6才の男の子の母親が民事で訴えていたAkal Kaur Khalsaに対して昨年NSWの最高裁判所が支持の判決を下した。Ms Khalsa は2月4日にイタリア人名のパスポートでニュージーランドに向けてビジネスクラスのチケットを使って飛び立とうとしていたところを拘束された。そして今週、専門家としての不適切な行為で有罪とされ看護師と助産師の登録を抹消され2年間再申請が禁止された。法廷によると彼女は生まれた子どもを適切に管理しなかった−臍帯が破裂していて、病院に連れて行くまで15時間以上低温で何も与えないまま放置した。また適切な臨床記録も残していなかった。後から提出した記録は虚偽だった。Ms Khalsa は2011年3月まで34年以上助産師として働いていた。

  • 動物実験をしている人を標的にしたキャンペーンがドイツで騒動を巻き起こす

ScienceInsider
Campaign Targeting Animal Experimenter Causes Uproar in Germany
7 May 2014
http://news.sciencemag.org/europe/2014/05/campaign-targeting-animal-experimenter-causes-uproar-germany
神経科学者Andreas Kreiterを標的にしたキャンペーンがドイツの科学コミュニティを怒らせた。4月に全国紙や地方紙に掲載された全面広告に対してドイツ科学団体同盟が厳しい言葉で反対声明を発表した。Andreas Kreiterはサルで実験をしていて1990年代から激しい反対にあっている。広告を掲載したメディアDie Zeitは科学ジャーナリストに相談無しに法的に判断したと言い(ただし合法であっても内容は許容できないとつけ加えた)、Süddeutsche Zeitungはその広告を掲載しないことを選んだ。

  • フランスのGMOトウモロコシ栽培禁止は最終的に認められる

French ban on GMO maize cultivation gets final approval
May 5, 2014
http://www.reuters.com/article/2014/05/05/france-gmo-idUSL6N0NR2MZ20140505
フランス議会が月曜日に遺伝子組換えトウモロコシの栽培を禁止する法を認めた。
政府は環境保護主義者の反対と一般の人々の疑いが大きいという理由でGMOに反対してきた。
(セラリーニが影響力を持つ国なので。ルイセンコやチュチェ農法が政治的勝利を収めたとしても結果は貧困でしかない)

LA Times Editorial
Base food labeling on fact, not fear
By Times Editorial Board
May 5 2014
http://www.latimes.com/opinion/editorials/la-ed-gmo-food-labeling-20140505-story.html
約20年の実績がある遺伝子組換え食品についての科学的事実は、他の食品と同程度に安全であるということである。カリフォルニアの組換え食品表示法案は、根拠に基づくものではなく恐怖キャンペーンに応じたものである。個人的に避けたいなら、遺伝子組換え成分は含まないと宣伝している商品は多くたくさんのアプリやインターネットサイトがそういう商品を提供している。科学は表示義務を支持しない。
製造業者が食品について消費者に語れることには限界がある。表示は全ての「可能性のある」あるいは「想定されている」懸念を列挙することはできない。表示は消費者の健康に意味のある影響を与えるものを優先的にすべきだ。