食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 研究は健康政策研究者はコミュニケーションのためのソーシャルメディアを信頼していないことを示す

Study shows health policy researchers lack confidence in social media for communication
6-Jun-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-06/uops-ssh060614.php
ツイッターやblog、フェイスブックは伝統的メディアよりハイリスクだと見られている
Health Affairsにオンライン発表。
215人の主に医師やPhDの健康や健康政策研究者に対する調査。過去1年に研究についてのコミュニケーションにツイッターを使ったことがあるのは14%、blogとフェイスブックは20%。プレスリリースやメディアインタビューなどを使ったのは65%。若い人の方がソーシャルメディアにポジティブ。

  • 喘息リスクが低いことと乳児の家庭の微生物が関連

Lower asthma risk is associated with microbes in infants' homes
6-Jun-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-06/uoc--lar060614.php
生まれて1年以内に多様な細菌に暴露されることと子どもの喘息発症の少なさが関連するようだ。Journal of Allergy and Clinical Immunologyに2014年6月6日発表された論文
保護的菌はごきぶりやネズミに多い。

Longer telomeres linked to risk of brain cancer
8-Jun-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-06/uoc--ltl060314.php
テロメアが長くなる二つの遺伝子の変異(TERTと TERC)は細胞の加齢を抑制するが神経膠腫発症リスクが有意に高くなる。
Nature Genetics on June 8, 2014

  • ハイドロキシカット減量サプリメント:米国兵士3人の労作性横紋筋融解症の寄与因子

Hydroxycut weight loss dietary supplements: a contributing factor in the development of exertional rhabdomyolysis in three U.S. Army soldiers.
Carol ML.
Mil Med. 2013 Sep;178(9):e1039-42. doi: 10.7205/MILMED-D-13-00133.

  • 上腕の皮膚の発赤

Skin rash on the upper limbs
Case studies
Volume 42, No.10, October 2013 Pages 722-723
http://www.racgp.org.au/afp/2013/october/skin-rash/
光過敏症の症例
パースニップやライムが原因と考えられる事例。
フロクマリン(ソラレン)プラスUVA( 320–380 nm)の組み合わせ
セリ科、ミカン科、クワ科、マメ科の植物と接触し(たまに食べ)て日光にあたる

  • 子どもにおける豆乳ベースの乳児用ミルクの安全性

Safety of soya-based infant formulas in children.
Vandenplas Y, et al.,
Br J Nutr. 2014 Apr 28;111(8):1340-60. doi: 10.1017/S0007114513003942. Epub 2014 Feb 10. Review.
植物エストロゲンとフィチン、アルミニウムが多いにもかかわらず有害影響についての強い根拠はない

  • 減量用錠剤とバランスの悪い食生活によるウェルニッケ脳症

Wernicke’s encephalopathy induced by the use of diet pills and unbalanced diet
Adrián Tóth et al.,
Orvosi Hetilap Volume 155, Number 12/March 2014
http://www.akademiai.com/content/g31jn20228m26263/?genre=article&id=doi%3a10.1556%2fOH.2014.29847
過激なダイエットをして眼球運動機能不全、脳症、運動失調を来したハンガリーの23才の女性の症例報告。

  • The Lancet Vol.383 | Number 9933 | Jun 07, 2014は糖尿病特集

糖尿病の予防には個人と社会の両方からの働きかけが必要
食事に関して
Prevention and management of type 2 diabetes: dietary components and nutritional strategies
Sylvia H Ley et al.,
Volume 383, Issue 9933, 7–13 June 2014, Pages 1999–2007
過去数十年間で2型糖尿病の予防と管理には食生活が重要であることが支持されている。脂肪や炭水化物の量より質が重要である。全粒穀物、野菜、果物、豆、ナッツが多く、アルコールはほどほどで、精製穀物、赤身または加工肉と砂糖入り飲料が少ない食生活が糖尿病のリスクを減らし糖尿病患者の血糖と血中脂質コントロールに有用であることが示されてきた。全体的な食生活の質を強調しつつ、個人の好みや文化と必要なエネルギー量に応じて地中海や低グリセミック指数、中程度低炭水化物、ベジタリアンなどのいくつかの食生活パターンが調整できる。
(白米は糖尿病に関しては砂糖入り飲料と同じ。脂肪は過剰摂取でない限り直接関係ない。地中海にしてもDASHにしても植物性脂肪はたっぷり摂る。いわゆる和食は糖尿病に関してはとてもよろしくない)