食品安全情報blog過去記事

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食品の宣伝と子ども:健全な議論を確保するために(パート1)

Food advertising and children: Making sure we have a healthy debate (part 1)
30 May 2014
http://www.asa.org.uk/News-resources/Media-Centre/2014/Food-advertising-and-children-Making-sure-we-have-a-healthy-debate-part-1.aspx#.U5fXcqQ9JaQ
宣伝は情報を与え、楽しみとなり、選択を促し、我々の楽しむメディアやスポーツや文化の資金源ともなる。しかし同時に時に敵対の原因となる。例えばそれは心配を誘発し有害で無責任なものになる。子どもへの食品の宣伝を巡る議論があるのはこのためである。
食品の子どもへの宣伝、特にあまり健康的でないものの広告は、子どもの肥満に関するより広範な社会的懸念と密接に関連する。このため各種活動団体や健康促進団体がこの種の宣伝は子どもの健康に悪影響があると信じて、より厳しい規制を求めている。
我々はこれらの懸念は理解している。食品と飲料の子どもへの宣伝問題は我々の重要な課題のひとつである。子どもの保護が我々の重要課題であり、このため食品やソフトドリンクを含む製品ごとの厳しい決まりがある。
強く支持される見解
一部の健康促進団体は子どもへの食品や飲料の宣伝は有害なのだから何故もっと厳しくあるいは完全に禁止しないのかと疑問を提示している。
まず第一に、既に厳しい規制はあり、栄養上貧しい習慣や不健康なライフスタイルを子どもに促すことは長いこと禁止されている。宣伝の規則についての見解が異なることは珍しいことではない。我々自身、規則が厳しすぎるた緩すぎるかで別れることがある。多数の団体が宣伝の禁止を求める一方で自由化すべきと主張する団体もある。
我々は広告規制機関として異なる見解を考慮しつつも規則が根拠に基づくものであることを確保しててバランスのとれたアプローチを維持する必要がある
食品の宣伝に関する簡単なガイド
そのため現在の規則はどうなっているのか、どうしてそうなったのかを簡単に説明する。
TVと他のメディアでは規制が若干異なる
根拠に基づいた、適切な規制
高脂肪・塩・砂糖(HFSS)食品の子ども向け宣伝がテレビで禁止されているのに他のメディアでは許されているのは何故か?入手可能な根拠からはテレビの影響が大きいからである。この問題は白黒二つに分けられるものではない。宣伝を規制しても子どもが見ることを完全に止めさせることができるわけではない。完全禁止には根拠が弱すぎる。この議論の複雑さは子ども・学校・家庭省と文化・メディア・スポーツ省に委託されて行われたDavid Buckingham教授による「子どもの福祉に与えるコマーシャルワールドの影響」研究の主要知見に最も良く表現されている。
「この問題について専門家の意見は分かれている。多くの専門家は宣伝が何らかの影響を与えることについては合意しているが、影響についての根拠が極めて乏しい。また食品の選択は肥満の一要因にすぎない。入手しやすさや値段、親の影響、運動、戸外の遊び場の有無などような他の要因の影響の方が遥かに大きい。テレビの宣伝と肥満についての信頼できる根拠は驚くほど少ない。」

  • パート2

Food advertising and children: Making sure we have a healthy debate (part 2)
http://www.asa.org.uk/News-resources/Media-Centre/2014/Food-advertising-and-children-Making-sure-we-have-a-healthy-debate-part-2.aspx#.U5fgBKQ9JaQ
オンライン宣伝の規制
スマートホンやタブレット、インターネットTVなどに簡単にアクセスでき、消費者にはたくさんの選択肢がある。しかしこれは同時に課題でもある。どうやって子どもたちを有害なあるいは不適切なコンテンツから守ることができるだろうか。
メディアの光景が劇的に変化する中で、我々は現状に満足しているわけにはいかない。2月にCAPと協力してさらなる対応を発表した。
食品企業による広告ゲームには既に厳しい規則を作った。
この問題については我々は対応を継続する。