食品安全情報blog過去記事

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論文

  • コーヒーフレーバーの複雑さ:組成と感覚の視点

Complexity of coffee flavor: A compositional and sensory perspective
Wenny B. Sunarharum et al.
Food Research International Volume 62, August 2014, Pages 315–325
レビュー。
メインのフレーバー化合物として72物質をあげている。次にそのフレーバーに与えるロースト、挽き方、淹れ方の影響を述べる。最も影響が大きいのはロースト。さらにコーヒーの実の周りの果肉を除去するか発酵させるかの違いの影響について
(なぜかコーヒーのフレーバーについての研究はとても多い。)

Quantitative analysis of dietary protein intake and stroke risk
Zhizhong Zhang et al.
Neurology
http://www.neurology.org/content/early/2014/06/11/WNL.0000000000000551
254489人のデータを含む7つの前向きコホートのメタ解析。タンパク質摂取量が最高の集団と最低の集団の脳卒中RRは0.80 (95% CI 0.66–0.99)、用量相関解析では1日当たり20gのタンパク質摂取で脳卒中リスクは26%減。タンパク質の種類別では動物タンパク質のほうが抑制効果が大きい。特に魚。

  • 食事中アクリルアミドとヒトがん:文献の系統的レビュー

Dietary Acrylamide and Human Cancer: A Systematic Review of Literature
Mandeep K. Virk-Bakera et al.,
Nutrition and Cancer
http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/01635581.2014.916323?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%3dpubmed#.U6JAJaQ9JaR
多くの疫学研究で統計学的有意差がないと報告され、腎臓、内膜、卵巣がんでリスク増加がわずかに報告されているだけではあるが、暴露評価が不適切であり、暴露評価の改善が望まれる。