食品安全情報blog過去記事

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原因不明の病気、労働者 韓国

Undiagnosed illness, workers - South Korea
2014-06-27
http://www.promedmail.org/direct.php?id=2568938
Date: Wed 25 Jun 2014 Source: The Washington Post [edited]
高校を卒業してサムスンに就職が決まったとき、女性の家族は焼き肉で祝福した。しかし2年も経たずに彼女の健康に問題が生じ、脳に腫瘍がみつかった。彼女と家族はこれがサムスンの工場で浴びた毒素のせいだと主張し、数十人の過去の労働者と一緒に、過去20年にわたる様々な希な病気の損害賠償を求めている。何年にも渡る戦いは焦点にならなかったが最近サムスンが、普通でない病気に罹った人たちの痛みや悲しみに「注意が欠けていた」として謝罪し補償を約束した。
病気と工場の労働環境に関連は認められていない。最近サムスンの社長は息子に経営を任せる準備中で世間のイメージに敏感になっている。珍しい病気で苦しむ人がサムスンの横柄さの象徴として見られている。
サムスンの工場についての懸念は7年前に隣り合って働いていた従業員2人が相次いで白血病になって死亡したことによって生じた。1人は23才で、その父はタクシー運転手であるが、この死が偶然ではあり得ないと感じている。その後200人ほどがサムスンの工場で病気になったと主張している。主要医学専門家は脳腫瘍や白血病の原因は不明だと言っているが、米国HHSの情報ではベンゼンの高濃度長期暴露は白血病やがんの原因となりうるとしている。サムスンは他のハイテク工場同様、製造ラインで有害な可能性のある物質は使っている。しかし濃度は安全基準より低い。曖昧さが残るため、韓国政府の労働補償機関は一部の人で主張を認め一部では認めないという矛盾したメッセージを送っていた。
何人かの労働者はサムスンが労働安全性に十分な注意を払っていないと主張している。しばしば停電するので空気清浄機が止まって作業も中断されるが、完全にきれいになる前に再開されるという。長時間製造ラインを止めるのは高くつく。例え短時間でも停電後に戻ると臭いが強い。