食品安全情報blog過去記事

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FDAは消費者に対し詐欺的エボラ治療用製品について警告

FDA warns consumers about fraudulent Ebola treatment products
August 14, 2014
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm410086.htm
FDAは消費者に対しオンラインでエボラウイルスの予防や治療効果を謳って販売されている製品に注意するよう呼びかける。西アフリカでのエボラアウトブレイク以降、FDAは消費者から多様なエボラウイルスの感染予防や治療効果を宣伝した製品についての苦情を受け取っている。
現在FDAが認可したエボラ治療用ワクチンや医薬品は存在しない。実験的エボラワクチンや治療法は開発中ではあるがこれらはまだ開発初期段階で安全性や有効性は確認されておらず供給量は僅かである。エボラ特異的認可ワクチンや医薬品やあるいは研究中の製品でインターネットで購入できるものは存在しない。ダイエタリーサプリメントは法により疾患の治療や予防効果を宣伝できない。
これらの未承認詐欺的製品を宣伝している人は直ちに宣伝を修正あるいは取り下げるべきで、そうでなければFDAが対応する可能性がある。
CDCによるとエボラは米国市民にとって意味のあるリスクとはならない。残念ながらアウトブレイクがおきると治療や予防効果を謳った詐欺的商品があまりにもしばしば販売される。FDAは消費者を守るためにこれらの詐欺商品を監視し適切な対応をとる。
エボラはウイルス性出血熱である。症状には発熱、頭痛、関節や筋肉痛、衰弱、下痢、嘔吐、腹痛、食欲不振、異常出血などがある。症状は暴露後2-21日で現れるが通常は8-10日が多い。米国ではエボラは水や食品を介して感染せず、空気感染はしない。エボラは感染者の体液、あるいはウイルス汚染のある針などとの接触で感染する。症状のない人は伝染源にはならない。
詐欺的製品や虚偽の宣伝をみかけた消費者はFDAに報告するように。

(日本ではミラクルミネラルサプリとかいつものマルチがそんなこと言ってる)