食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 気候変動を減らすために世界の食生活を変えることが必須

Changing global diets is vital to reducing climate change
31-Aug-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-08/uoc-cgd082914.php
Nature Climate Changeに発表された研究。人口増加と肉食増加による温室効果ガス排出量の増加が予想される。食品廃棄を半減し特に環境負荷の高い食品の生産を管理する必要がある。
(肉食は欧米の問題だけれど食べられるものを捨てているということと世界一環境負荷の高い和牛を作ってる日本もあまり誉められない)

Sodium intake is associated with increased disease activity in multiple sclerosis
Mauricio F Farez et al.,
J Neurol Neurosurg Psychiatry doi:10.1136/jnnp-2014-307928
http://jnnp.bmj.com/content/early/2014/07/23/jnnp-2014-307928.short?g=w_jnnp_ahead_tab
MS患者70人の尿中ナトリウム排泄量から推測したナトリウム摂取量を調べ2年フォローした。症状の増悪とナトリウム摂取量に正の相関を見いだした。ナトリウム摂取量の少ない群に比べて中程度で2.75-倍 (95% CI 1.3 − 5.8)、高摂取群で3.95-倍 (95% CI 1.4 - 11.2)。さらに高摂取群はMRIで新たな傷害がみつかる可能性が3.4倍など。

  • The Lancet

Volume 384, Issue 9945, Pages 715-828 (30 August–5 September 2014
は中国特集
中国のグローバルヘルス戦略、中国は健康的に年をとることができるか?、中国の肥満、中国の医学雑誌の危機、中国の医師への暴力等

  • 子どものがん死亡率は10年で20%以上下がった

Cancer Research UK
Children’s cancer death rates drop by more than 20 per cent in 10 years
1 September 2014
http://www.cancerresearchuk.org/about-us/cancer-news/press-release/children%E2%80%99s-cancer-death-rates-drop-by-more-than-20-per-cent-in-10-years
小児がん啓発月間にむけて発表した数字
10年前は英国で毎年330人の子どもががんで死亡していたが今や年260人に下がった。特に大きく下がったのは白血病で、年100人程度から55人程度に下がった。この成果は化学療法の進歩による。

  • エネルギードリンクは心臓の問題を引き起こす

Energy drinks cause heart problems
31-Aug-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-08/esoc-edc082214.php
欧州心臓病学会(ESC)2014年年次会合でのフランスからの発表
フランスでは2008年に販売が認められ2009年からANSESに自主的有害事象報告を求められている(ニュートリビジランス)。ANSESに報告された2009年1月から2012年11月30日までの有害事象報告を解析した。
2009年から2011年の間に103のエネルギードリンクの消費量は30%増加して3000万リットルを超えた。2年間に報告された有害事象は257症例でそのうち評価に必要な情報が得られたのは212、95の有害事象は心血管系症状、74は精神症状、57は神経症状で重複がある。心停止や突然死は少なくとも8例、心拍の異常は46人で狭心症13、高血圧3であった。

  • 咳のニューエージヒーリングで2年間遠く銀河まで行って35000ドル

Doctor sent woman for two years of new age healing in a galaxy far, far away for a cough — costing her $35,000
August 31, 2014
http://www.news.com.au/national/nsw-act/doctor-sent-woman-for-two-years-of-new-age-healing-in-a-galaxy-far-far-away-for-a-cough-costing-her-35000/story-fnii5s3x-1227042292016
NSW北部のUniversal Medicineというスピリチュアルヒーリング/ニューエイジのドクターがIra McClureの咳の治療に薦めたのは「6.32光年遠くのシリウスへ飛ぶこと」。
Universal Medicineは自分がレオナルドダビンチの生まれ変わりだと主張するもとテニスコーチSerge Benhayonが設立した。
Ira McClureはUniversal Medicine での治療に$35,087を使ったが結局医師の助言で適切な治療を受けて投薬治療で良くなった。「私はおろかだった、しかし当時は本当に病気だった」と言っている。

  • 平成26年度 食育活動の全国展開委託事業における「今後の食育推進施策について(中間取りまとめ)」について

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/johokan/140828.html
(世界的な「根拠に基づく食生活ガイド」と一線を画す農水。
国民の健康より今のままの農業を保護したいという「食育」
「ごはんのおかず」という固定観念のせいで減塩できないんだろうな
ちなみに世界各国が推奨しているのは穀物も含めて多様であること。特定のパターンだけ薦めるって異端)