食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 「見えなくなると忘れる」:若者の喫煙率はタバコの販売所でのディスプレイ禁止により下がった

ニューサウスウェールズがん研究所
‘Out of sight, out of mind’: Smoking rates in young people fall following point-of-sale tobacco display ban
07 Oct 2014
http://www.cancerinstitute.org.au/news-events/latest-news/smoking-rates-fall-in-young-people
Journal of Nicotine and Tobacco Researchに発表された新しい研究では、販売所でのディスプレイ禁止後24ヶ月で、12-24才の喫煙率は15-11%下がった。
ニューサウスウェールズでは2010年から、クイーンズランドでは2011年からタバコのディスプレイが禁止されている。販売所でのディスプレイ禁止は喫煙が普通のことではないことにするのに貢献している。この知見は豪州での世界に先駆けたタバコプレーン包装、禁煙政策、マスメディアキャンペーンなどが奏功していることを示す。

  • 静脈投与用ビタミンが規制されないまま放置される一方患者は使えない

Intravenous vitamin infusions go unregulated while sick patients go without
October 06, 2014
By David S. Seres,
http://thehill.com/blogs/pundits-blog/healthcare/219831-intravenous-vitamin-infusions-go-unregulated-while-sick
静脈栄養に頼っている患者に、医薬品不足のために微量栄養素(亜鉛、銅、マンガン、クロム、セレン)が投与されずひどい痛みと多くの合併症リスクに曝されている患者がいる。静脈用栄養素は処方薬なのだが過去5年ずっと不足している。これまで栄養不良による死亡が報告されていてJournal of Parenteral and Enteral Nutrition最新号ではこの問題の特集を組んでいる。
その一方で健康な人たちが万能を謳う根拠のない、自由診療のビタミン点滴に群がっている。このような業界は本当に必要な重症患者への供給と競合している。
栄養に関するインチキ療法は決して無くならない。1875年に発売されたLydia Pinkhamのレメディがいまだに販売されている。サプリメント企業は法規制に大きな影響を及ぼし、有害であることが証明されたビタミンサプリメントであってもメディアで宣伝し続けている。本当に必要な患者に優先的に供給されるべきだ。

  • LED:賞には良いが昆虫には悪い

ScienceShot
LEDs: Good for prizes, bad for insects
By Erik Stokstad 7 October 2014
http://news.sciencemag.org/plants-animals/2014/10/leds-good-prizes-bad-insects
ノーベル賞の発表によって発光ダイオードについての良いニュースが溢れた今日、新しい研究がこれは昆虫には悪いかもしれないことを発見した。蛾やハエなどの昆虫がLEDの光にナトリウムランプより強く引きつけられることがEcological Applicationsに発表された。LEDの近くにおいたトラップにはナトリウムランプの近くのトラップより48%多い昆虫が捕まった。港の近くのLED照明は害虫が船で運ばれる可能性を増やすかもしれない。LEDスペクトルの微調節では昆虫を引きつける力は減らない。
(農業利用に有望とは言わないのかな)

  • スナックバー

Consumer(ニュージーランドの商品検査を行っている消費者団体)
Snack bars
30 Sep 2014
https://www.consumer.org.nz/articles/snack-bars
子どものランチボックスやおやつによく使われるスナックバーの栄養成分を評価。
政府の包装表面への星の数による食品の栄養評価システムで星がついているものでもConsumerはもっと低い評価になると考える。政府の表示助言委員会のメンバーであるオークランド大学の集団栄養学教授Cliona Ni Mhurchuは、「総脂肪」は飽和脂肪と違って慢性疾患との関連は強くない、果物に含まれる糖が多い製品が星がたくさんつくのは食物繊維やタンパク質などが多いから、と説明する。しかしConsumerは必ずしも賛成しない。
(わかりやすさと詳しい情報は両立しないしどこかで線を引かないといけないので個別に疑問のあるものは出る)

  • 自宅出産の決定を弁護

Homebirth decisions defended
October 8, 2014
https://au.news.yahoo.com/thewest/a/25205642/homebirth-decisions-defended/
助産師の反抗A Midwife Mutiny」というスローガンで自宅出産を薦めていて双子の赤ちゃんの死亡に関わったとされるLisa Barrettが法廷で、赤ちゃんが病院で生まれていても同じことだったと主張。彼女が登録助産師でないのは助産師会の方針に反対して自分で脱退を決めたからで、今でもインターネットのサイトは維持して女性たちに自宅出産を薦めている。